やっぱ十二国記は完結してない、かも【続編への光明】

2020年3月9日

私、18年ぶりの長編新作 白銀の墟 玄の月の発売に前後し、畏れ多くも「 十二国記シリーズのメインストーリーは白銀の墟 玄の月で完結 」と書いていたのですが。

これが私の間違いだった可能性が出てきました。

つまり十二国記ファンにとっては続編への一筋の光明が……!

まさしく、新潮社は厚く低い雲に覆われた蓬莱の、ただ一つの晴れ間。小野先生は一穴の蒼天、新潮社が天蓋であらせられるなら、十二国記は光輝。

私たち蓬莱の人々にとってなくてはならない存在なのです。

要は、こいよ超大長編 十二国記 恭編ってこと!(ワンピースぐらいの巻数で)

根拠はほぼ日の学校

十二国記全巻

ここにきて完結してない説。

十二国記シリーズは白銀の墟 玄の月ではまだ完結してなくてまだ続くかも 」の希望が見えました。

根拠はほぼ日イトイ新聞で主に古典成分を担当する『 ほぼ日の学校 』でのこと。

(ほぼ日イトイ新聞は伝説のライター糸井重里さんが主催するウェブサイト。人気RPGゲーム mother2『 エンディングまで泣くんじゃない 』や『 想像力と数百円 』など名コピーを生みだしたあの糸井さんです)

ほぼ日の学校 校長 河野通和氏が、ほぼ日主催イベント『 本屋さん、あつまる。 』に出展された十二国記屋に触れていたんですよ。

で、twitterでフォローしている十二国記ファンの方が問題の部分を見つけてご紹介されていて気づいた次第です。

そのうちの一部がこれ。

(前略)

朝10時の開店と同時に、すぐ賑わったのは十二国記屋です。待ちかねた人たちが、開店前からすでに列をなしていました。

小野不由美さんのファンタジー小説『十二国記』シリーズの最新長篇『白銀(しろがね)の墟(おか) 玄(くろ)の月』(全4巻、新潮文庫)が、昨秋18年ぶりに刊行されます。現在までに4巻合わせて254万部! 発売されるやいなや、凄まじい勢いで売れているのは知っていましたが、その底力をまざまざと見せつけられた思いです。

『十二国記』は、古代中国風の異世界を舞台に、王朝の繁栄と没落を描く歴史絵巻です。まだ完結していませんが、文庫本のシリーズ累計は、すでに1200万部を超えています。

(後略)

ほぼ日の学校長だよりNo.115 より

(本記事に関係ある部分だけの引用なので、全文は引用元「 ほぼ日の学校長だよりNo.115 」でご覧になってください)

「 まだ完結していませんが 」

「 まだ完結していませんが 」

「 まだ完結していませんが 」

٩(ˊᗜˋ*)و

信憑性も高い?

恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、河野通和さんは2010年から2017年まで新潮社にて「 考える人 」の編集長を務めたお方。

2017年4月に株式会社ほぼ日に入社されたようですが、それでも十二国記 完全版が企画・刊行されていたころの新潮社に在籍されていたはず。

もちろん、新潮社にいらしたからといって十二国記の情報に精通していたとは限りません。が、社内の噂として構想などある程度の情報は入っていたとしても不思議はない。

つまり私は間違っていた

私の『 十二国記白銀の墟 玄の月で完結した説 』が誤りであったならば、そんな言説によってストーリー続編を諦めてしまった皆さまにお詫びを申し上げねばなりません。

そして心よりお慶び申し上げたい、申し上げたいっていうか喜びたい、っていうか喜びです。

ただ一点、河野さんが仰る「 完結していない 」が2020年発売予定の短編のことでしたら、私の長編完結説とは矛盾なく両立していまうのが不安要素。

そこは祈るしかない。

私が唱えた十二国記本編完結説もそれなりの根拠に基づいて主張したつもりでした。

いろいろな文芸雑誌で組まれた最近の十二国記特集記事も確認し、知人から資料を借り受け、それでも足りない分は国立国会図書館へ足を運んで作者インタビューなどが掲載された古い雑誌も確認。

いま思えば自分が好きなシリーズが完結したことを確認する地獄のような作業でした。国立国会図書館にテンション上がってなかったら死んでいた。

それでも、結果的に誤報であればお許しを乞うべきと考えます。申し訳ありませんでした。

こんな言葉ではお許しいただけないかもしれません。ご批判・ご批評あるかと思います。

しかしすみません、その頃には私はもう無敵です(煽るな)。

これまた申し訳ないことに、私としては十二国記をさらに読めるならそれで満足。至上の喜び、無敵です(煽るな)。

時系列年表も更新しなきゃ! どうしようもうこれ以上挟むスペースがないよ! と喜び無敵です(煽るな)。

残念ですが無敵です(煽るな)。

(私が十二国記シリーズの本編は白銀の墟 玄の月で完結とした記事は下記リンクよりどうぞ)

まとめ:やっぱ十二国記は完結してない、かも

  • ほぼ日の学校長、河野通和氏が十二国記について「 まだ完結していない 」と触れる。
  • 河野通和氏は2017年まで新潮社で「 考える人 」の編集長も務めたお方で、信憑性は高め。
  • ただし、本編ストーリーのことではなく2020年の短編の発売予定をもって完結していないとしている可能性もある。

正直なところかなり願望が入っています。ただ河野さんも具体的にはおっしゃられておりませんし、まだ短編集があることを念頭においてのご発言かもしれません。

しかし私としてはぜひ続いてほしい。

白銀の墟 玄の月の展開予想で正頼黒幕説を外した私です。完結って話も外れていて欲しい。

十二国記シリーズも新潮社の長い歴史のなかでも類を見ない大ヒット、第5回吉川英治文庫賞も受賞したことですし、ぜひ長編続編もお願いしたい。

贅沢は言いません。こち亀ぐらいの巻数でいいのです。たったの200巻ほどです。

小野不由美先生、新潮社さん、ぜひぜひ!