白銀の墟 玄の月で妖魔が出てこない理由【十二国記考察】
白銀の墟 玄の月の第二巻まで読んで、誰もが突っ込みたくなった事象。
超有能なアサシン、僧侶、商人がパーティー入りしたうえ、結局妖魔には一度も遭遇しない。
角のない麒麟と隻腕の女将軍による超ハードモードな旅がはじまるかと思いきや、意外にも障害は少なめ。
白銀の墟 玄の月戴で妖魔がほぼ出てこない理由、考察してみました。作品展開の都合上で描かれていないだけなのか、内陸部の妖魔は玉泉の玉でお腹いっぱいなのか、はたまた……
考えすぎと言われそうだけど考えずにはいられない。疑えと囁くのよ、私のゴースト(蒼猿)が。
本記事では事前公開された白銀の墟 玄の月 第三巻のアオリ文とあらすじをもとに考察しています。
そのあらすじ部分で新事実が発表されており、公式ながら若干ネタバレくさい。
公式情報にしても事前のネタバレなしで白銀の墟 玄の月 第三巻・第四巻を楽しみたい!って方は本記事はスルーでお願いします。
びっくりするほど出てこない妖魔と戴の現状
新潮社十二国記公式ページより ©小野不由美 / 新潮社
結論からいえば、実は戴は妖魔が湧きまくるほどは傾いていない状況。
そして垂州を中心に沿岸部に出ている妖魔は国の傾きで湧く野生の妖魔ではなく、何者かの意志で戴を封鎖するために集められたもの。
と考察します。
戴は玉の産地、各地にある地中の玉がおいしくてあまり人を襲う必要がないなんて説もちょっと可愛くて(?)すきだけれど。
一応、回生の父は妖魔に殺されたとされているし、妖魔の手にかかって散った家族の血の跡そのままに暮らしつつけている民の姿もあり、結構えぐい妖魔の被害自体は語られています。
しかし李斎たちの旅では妖魔自体一度も姿を見せていません。黄昏の岸 暁の天で窮状を訴えた李斎の言とは大違い。
確かに白銀の墟 玄の月で描かれた戴の現状は決して楽観視できない状況です。しかし荒廃は妖魔や天災とは関係なく、阿選の誅伐で発生した荒民と施政の放置による生活難がほとんど。経済と政治の問題です。
見た限り特別天災が起きているわけでもなさそうだし、少なくとも李斎らの旅においては妖魔っこ一匹見かけていません。
鳩が妖魔なら説明がつく
実は事前公開された白銀の墟 玄の月 第三巻のアオリ&あらすじ部分で、戴の現状には妖魔が関わっていることが明言されています。
驍宗様が身罷られたなど信じない。新王が立つなら、それは麒麟の過ちか。──角なき麒麟の決断は。
李斎(りさい)は、荒民(こうみん)らが怪我人を匿った里(まち)に辿り着く。だが、髪は白く眼は紅い男の命は、既に絶えていた。驍宗(ぎょうそう)の臣であることを誇りとして、自らを支えた矜持は潰えたのか。そして、李斎の許を離れた泰麒(たいき)は、妖魔によって病んだ傀儡(くぐつ)が徘徊する王宮で、王を追い遣った真意を阿選(あせん)に迫る。もはや慈悲深き生き物とは言い難い「麒麟」の深謀遠慮とは、如何に。
今回重要なのは白圭宮内で官吏らを傀儡にしているのは妖魔の仕業って部分。
白銀の墟 玄の月で登場した鳩の声の正体は妖魔ってわけです。立場の高い者ほど阿選に翻りやすかったのは鳩の妖魔が白圭宮や州城内など高官が住む場所を中心に棲み着いたからなのでしょう。
白銀の墟 玄の月作中でいうほど妖魔が現れていない点も、傀儡を作っている妖魔がいることから説明できます。
ただの妖魔がそう簡単に一国の王宮に入り込めるとは考えられません。鳩の妖魔が白圭宮にいるのは何者かの思惑によるものか、妖魔自身がよほどの大物かのどちらかでしょう。
垂州沿岸部に出た妖魔は野生の妖魔ではない?
黄昏の岸 暁の天で明かされた通り、特に垂州沿岸部には多くの妖魔が出ていることは事実。戴の荒民を運んだ船も目撃しているし、そうでなければ李斎が利き腕を失くすこともなかったはずですから。
とはいえ、白銀の墟 玄の月で描かれた状況ともえらく違うのもまた事実。
この矛盾は、戴の沿岸部に湧いた妖魔は国が傾くと湧いて出る野生の妖魔ではなく、何者かの意志によって集められた妖魔だから、と考えることができます。
白圭宮で傀儡を作っている鳩の妖魔がいる以上、その鳩の妖魔自身か背後にいる何者かの意志で妖魔が動くことはあり得ます。口に出すのも畏れ多いことですけど、麒麟の使令とか。
で、その妖魔らは他国の干渉や戴からの脱出を阻むために沿岸部に集められ、戴を封鎖している。
そう考えれば、戴の内陸部を旅した李斎らの目の前にはびっくりするほど妖魔が出てこないのもうなずけます。実は戴は野生の妖魔そこまで出るほど傾いてないのです。
もしこの考察が真としたら、王が施政を投げだし沿岸部に妖魔が湧いて出た柳の傾き方も戴と同じ状況なんですよね。
鳩は伝書鳩として利用することもあるほどの飛行能力を持つ鳥。虚海を挟んで向こうの柳にも巣を作った……?
考えてみれば、戴は空位でもないし、民の苦しみも阿選の簒奪に原因であり、驍宗自身が圧政をしいているわけではない。
結果としては戴の民も苦しんでいるので、阿選の簒奪が是正されず続けば、戴も傾いていずれはもっと荒廃が進むことでしょう。しかし天が教条的ならなおさら、まだ戴がそこまで傾く理由もないと考えることもできます。
考えてみれば、他国の偽王を援助し麒麟に人殺しを命じて失道した巧ですら、塙王が崩御するまではさほど極端に傾いてもいませんでした。一気に傾いたのは塙王が崩御してからです。道中陽子を襲った妖魔にしたって大半は塙麟の使令だったっぽいですし。
実態として、戴は妖魔がそこらに湧きまくるほど傾いていない可能性は考えられます。あとは戴では各種祭祀が行われていない点が気になるところ。特に冬至の祭祀は王が妖魔と地を鎮めるものとされるので、そこが天意にどこまで影響があるかによっても解釈が分かれそうです。
柳の状況も戴と同じ?
無気力な阿選を見て全十二国記ファンの人が思ったであろう想い。
柳の劉王が政治に興味を失くしてるのも阿選と同じ?
白圭宮を徘徊する傀儡や阿選の無気力が王宮に棲みついた妖魔によるものなら、劉王も同じ状況と見てもよさそう。
さらにいえば妖魔が沿岸部に集中し内陸部では見かけない点も柳と戴とで共通しています。これはいよいよ怪しい。
鳩は伝書鳩として使うほど長距離を飛ぶことができる鳥です。種類によっては渡り鳥の鳩もいる。
凌雲山はみな雲海でつながっているので、どこかの王宮へもぐりこめればほかの王宮へいくことだって可能でしょう。
戴の各州州侯が病んだり官位が高いものほど阿選に翻りやすかったのも、州城が雲海でつながっていることが原因と考えれば自然ですし。
展開が広がる鳩妖魔設定
白銀の墟 玄の月はあと二巻を残すのみ。しかし一国の王宮である白圭宮に妖魔が湧くなんて異常事態にはまだまだ展開の広がりがありそうです。
鳩の妖魔が一国の王宮たる白圭宮に潜り込めたのか。妖魔が黒幕にせよ妖魔の背後に何者かがいるにせよ、その目的はなにか。
妄想味をさらにブーストして考察すると、まず妖魔が湧いた原因は泰麒にあり、泰麒がさらに闇を深めるなんて展開がありそうで怖い。
例えば鳴蝕で王宮が崩れたためとか、驍宗登極後初の冬至の祭祀に泰麒が参加しなかったために妖魔を抑えきれなかっただとか。
ほか、黒麒というレア要素や伝説級の妖魔 饕餮が別の強大な妖魔を引き寄せてしまった、なんて展開も?
この数年ほどで傾きまくった各国も実は?
さらにいえば作中の数年間で連鎖的に続いている各国の傾きも、根本では戴とつながっているのではないかと。
峯王、塙王、前景王 舒覚のご乱心にはそれぞれ一応の理由がつけられてはいましたが、どれも王本人の想いが暴走したものでした。これも鳩の妖魔が関わっていたなんて展開?
さすがに戴国、芳国、巧国、慶国、柳国と傾いたのが一時に集中し過ぎていると感じるのです(もう少し遡れば前采王 砥尚も?)。その根が同じところに原因があったと勘繰りたくなる。
いまのところ鳩の能力として確かなのは魂を抜いて傀儡を作ることだけ。しかしもし、人の負の感情を操るなどといったことができれば、どこにかして潜り込んだ凌雲山から雲海上を渡って各国の王宮に巣食って次々と王を狂気に陥れた、なんてことも考えられます。
もともと、小野不由美先生は十二国記シリーズは最終的に天というシステムに抗う物語になる、としていました。陽子や李斎が天に対して疑問を持ったのもその伏線でしょう。
妖魔と蝕は天の埒外とされる存在。鳩の妖魔が黒幕にせよ背後に何者かの思惑があるにせよ、天のシステムに抗いひっくり返す舞台装置として働きそうな予感が……
いや本当に妄想レベルですが。なんにせよ琅燦は天意についても遠輔と同程度には詳しそうなので、なにかしら深く話に噛んでくるはず。
まとめ:白銀の墟 玄の月で妖魔がほぼ出てこない理由
多くの読者が不思議に思うほど出現しない戴の妖魔。それがただ作品上の都合でオミットされただけなのか、これすらなにかの伏線なのか。
そして鳩が妖魔とわかったいま、今後どのようにして妖魔が戴の事件に関わってくるのか。そして驍宗・泰麒主従と王朝の行方はどうなるのか。
とにかく楽しみで夜は妄想ばかり広がる。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして。考察を興味深く読ませて頂きました。おっしゃる様に季斎達は妖魔っ子ひとり(笑)出会っていませんね。それでも函養山にいたり土匪が出会ったりした記述があるのですが、「半獣」については戴にはいないのかな?レベルで触れられていないのも、少し気になりました。そうしたモフモフ達は陽子編で描いたので、泰麒編は陰謀や権謀術数を中心に描こうとしているのかも、と小野天帝の意向を推察していますが。何はともあれ、続きが楽しみです。
>>シマリスさん
はじめまして!
半獣出て欲しいですよねー!
白銀の墟 玄の月 第一巻・第二巻では使令も妖魔も半獣も一切といっていいほど出てこないし、本来カラフルなはずの髪色や瞳の色とかの描写も少なくてファンタジー成分が物足りなく感じています。
おっさんばかり出てくるので、謹慎ながら土匪らが出会ったおねむな妖魔すら可愛いと思えるくらいです。今作の作風なのでしょうがないんですれど。
実は期待の新人 耶利ちゃんが半獣じゃないかとにらんでいます。獣のような身のこなしらしいと書かれているので。
身軽そうで高所でもビクともしない辺り、猫科か鳥系かなって。
ねこ娘とか出てきたらいろんな意味でヤバいですよね。
特に楽俊がヤバい。猫じゃなくてフクロウとかでもヤバい。
>>伝説級の妖魔 饕餮が別の強大な妖魔を引き寄せてしまった、なんて展開も?
私はむしろ強力な饕餮を泰麒が使令にして支配下に置いちゃったから 妖魔たちの抑止力が失われて暴れだしたんじゃないかとか思ったんですよね。泰麒ったら 饕餮を蓬莱に連れて行っちゃったし。ちょうど文州の元土匪州侯を驍宗が更迭しちゃったから 文州の土匪が暴れ出したようにさ。
怪しい雰囲気の柳はともかく、近隣諸国の傾きを全て鳩妖魔のせいにするのは (笑)ちょっと鳩くんが可哀想に思えてならないんだよね。ってか そこまで話を広げちゃうと 残り2巻で収集するのはちょっと厳しいんじゃないかな。
>>Arieさん
>私はむしろ強力な饕餮を泰麒が使令にして支配下に置いちゃったから 妖魔たちの抑止力が失われて暴れだした
あー、それもあり得そうです!
饕餮というとんでもないのがいなくなったら確かに黄海の生態系も崩れそうですし。
それで犬狼真君が登場なんて最高の展開ス。
さすがにいきなり出てきて主要人物になられてもアレなので、すべて丸く収まったあとに鳩を引き取りにくるとか、お詫びに来るとか。
そのついででもいいので珠昌様もぜひ登場してほしい。「なんで犬狼真君がこんなところにいるのよ!」みたいな。
更夜ついでに登場するとしたらどちらかといえば雁の主従二人の方が濃厚ですけど、もうなんでもいいから珠昌様出て欲しい。
>怪しい雰囲気の柳はともかく、近隣諸国の傾きを全て鳩妖魔のせいにするのは (笑)
私もさすがに巧やら慶やらの近隣諸国の傾きも鳩のせいは言いすぎかなーと思いつつ書きました。
塙王や前景王は王も人間だしもろいもんだ、って陽子に対して象徴的な存在でもあるので、その展開はないと思う。
鳩の影響が他国まであったとしても柳ぐらいなものでしょうね。疑ってごめんね鳩ちゃん。
私も十二国記登場人物で珠晶が一番好きだから登場してくれたら嬉しい。。。けど どうでしょう、特に登場の理由がないからね。泰麒探しの時蓬莱側だったらよかったのに。
更夜も登場したらテンション上がると思うけど、鳩が妖魔なら別に迎えが来なくても泰麒が使令にしちゃえば?^^
>珠晶が一番好き
珠昌、ホント特に再登場の理由がないから困ったものです。
たしかに泰麒探しの時蓬莱側だったらまだ再登場の目はあったんですけ、珠昌は芳が気になってるから、峯麒が流されたと思しき崑崙側を捜索したくてそちらに名乗りをあげたのかな、って思ってます。
願わくば峯麒がらみの話しで珠昌と祥瓊が主人公な長編をもう一本……!
>鳩が妖魔なら別に迎えが来なくても泰麒が使令にしちゃえば?
その発想なかったです。
そうか、泰麒が(麒麟としての力が戻って)あえてやっつけるんじゃなくて折伏って手もあるんですね。
仙籍に乗った王宮の人々すら傀儡にできる妖魔って、またとんでもないのを……
確かに鳩の妖魔とんでもないですよね 饕餮に次ぐナンバー2だったりして 饕餮がいなくなって暴れ出したか 或いはいなくなった傲濫を探しに戴に来たか う〜む…饕餮って傲濫一匹とは限らないよね…鳩妖魔も饕餮で実は傲濫の兄弟?^^妄想が止まらないww
>>Arie
饕餮2匹、兄弟で子犬になってもらいましょう。
なんなら同種の妖魔を呼べるアレで大量の饕餮子犬で王宮を埋め尽くす……(饕餮がそんなにいていいのか)
もう二度と謀反なんか起こせない恐怖の王宮ですね。おそろしや。
待ち遠しい1か月でしたけど、もうあれこれ妄想できなくなるのも少しさみしいですね。
あと一日ですからね! ご無事で!
とても読みやすい考察で、どれも楽しく読ませて頂いております。柳の状況が戴と似ていると思い、同じような考察がないかと探していたので何やら当たっている気がして嬉しいです! 私の場合は、単に柳で悪さをしていた鳩さん妖魔が雲海を超えてやってきた、もしくは誰かが意図的に戴へもその妖魔を送ったものだと考えましたが、逆もあるのだな、と。ただ、阿選側が他国を陥れて何かメリットがあるのかわからず、鳥のような形態の性質上たまたま柳に流れて行ったのかな…!? 泰麒が漣へ使者として出向いたときは柳の港を経由し、その頃はまだ妖魔は出ていなさそうなので、その後急速に妖魔が出てきているとするならば、阿選謀叛の後で時期は合うのかと思いました。
また、華胥を読み返していると、「華胥華朶は采の国氏を持つ者にしか使えないが、王弟であった馴行は、もちろん国氏を持っている」とあるので、もし朴高と朴綜が兄弟であるならば、阿選は王にはなれないけれど宝重を使って幻術に似たことを出来てしまう可能性はあるんじゃない!? と…思い至りましたが、いかが思われるでしょうか。
そして、鳩さん妖魔がいろんな国へ行きそうだと、私も思いました。でも阿選は王ではないから覿面の罪には当たらないなぁ…とも。害を成すものがあれば、他国の王も動く理由になるので、それは良いなぁ、、凄いワールドワイドな展開に…!! と妄想のレベルで思っております(笑)
長々とすみません。読了ありがとうございます。
>>更地さん
コメントありがとうございます~。おほめ頂いて嬉しいです。
白銀の墟 玄の月が「 天に抗う物語 」で阿選が天に抗う側と仮定したら、戴の現状はある程度目的を達成できているんですよね。
で、さらに天意システムの欠陥を見せつけるために柳の王宮にも鳩を飛ばしてなにもしない傀儡の王を作ったんじゃないかって気がします。
>朴高と朴綜が兄弟であるならば、阿選は王にはなれないけれど宝重を使って幻術に似たことを出来てしまう可能性
幻術の正体が鳩だと思ってたのでそう考えたことはなかったんですけど、たしかにまだ鳩=幻術と確定したわけでもないですよね。
っていうかそもそも鳩を操るのが宝重の力みたいな?
私は供女王の珠昌様が大好きなのでどうにかワールドワイドな展開になってワンチャン出演してほしいんですが、どうにもそんな展開にはならなそうな雰囲気でちょっと悲しいです。そもそもワールドワイドな展開になっても珠昌が出るかも怪しいんですけど。黄昏の岸 暁の天でも登場してないし泰と誼もないし、武闘派でもないですし。
なんとかして新刊でご尊顔を拝謁したいんですが……
風の海 迷宮の岸 p98
サンシが 「姿を変えることは難しいことなのです。妖魔の中にも転化するものがおりますが、そういったものは王の手にも余るほど魔力甚大なもの」と言ってます!
>>Saeさん
>姿を変えることは難しいことなのです。妖魔の中にも転化するものがおりますが、そういったものは王の手にも余るほど魔力甚大なもの
つまり楽俊は王の手にもあまるスーパーラット……?
ゴクリ。
ハトは小野さんです(笑)←身もふたもない
ハトは指輪ですもっと身もふたもない
舜が形だけあって話がないのはそこからハトが飛んでくるからです(陰謀説か)
まあ実際黄海は妖魔の楽園なわけで。天こそが妖魔の飼い主なんだと。妖魔は天の守護なんだとさらに身もふたもない厨臭い説も展開可能だったり。
妖魔=現世の役人(うわあ
玉に酔う(高価なものに目がない?)とかありえない比喩と言えなくも。。
じゃ犬狼真君はいったい。。。。。
私は勝手に天帝=小野不由美さんと思ってるいるので、だから小野主上って呼び方は極力避けています。
>天こそが妖魔の飼い主
野良の妖魔に王宮を襲う意志があるとも思えないので、天が天への謀反を抑えるために遣わしたもの説は考えちゃいますね。
もしくは鳩の妖魔は他国の麒麟の使令か。陰謀説か。
>じゃ犬狼真君は
どちらかといえば天が妖魔の飼い主って説が当たっていて、黄山という天の庭の管理人として妖魔の面倒をみるのが犬狼真君な気がしてきました。
犬狼真君「だいぶ寝かしててそろそろ暴れたいだろうから騶虞悪いけど戴まで行ってくれるかな」
騶虞「・・まさかとは思いますが真君そのために戴放置してたんじゃないでしょうね」
犬狼真君「世界はエンタメを求めているのだ。危機一髪でライバル復活させないでどうする」
騶虞「・・真君。倭の文化に毒されすぎではございませんか」
犬狼真君「気にしては負けだ。世界が君の活躍を求めているのだ。ゆけ、たま」
騶虞「・・・・・・にゃ・・・にゃあん?」
妖魔が跋扈するなら騶虞がいてもいいですよねえ。
読んでて小野さんが「アルカトラズからの脱出にキミが必要なのだ。いでよ」とか言ってそうな気がしてきたですよ。。
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