【アニメ荒乙】痴漢ブロックに文学的エモみを見た
文学部 女子高生たちの荒ぶる青春模様をコメディックかつさわやかに描くアニメ、荒ぶる季節の乙女どもよ。。
直接的な描写は一切ない健全さながらもはや性春模様ってくらい攻めた展開も多い作品なんですけど、なかでもヤバいシーンのひとつが、泉と新菜の満員電車痴漢ブロックのシーン。
文面と字面だけでひかないでください確かに私は変態だけどそこじゃないんだよ、本当にエロとかじゃなくて官能小説的でもなく文学的なんだよ!
バスに純潔を見た幼馴染と、電車を汚した美少女。私はアニメ荒乙の痴漢プレイシーンに文学的エモみをみたのです。
※ネタバレを含みます。アニメ荒乙をまだご覧になっていない方は注意。
軽く状況を整理
あまり状況を知らない方のためにも軽く解説しましょう。
本日のラッキーボーイ典元泉くんは、お隣に住む幼馴染で同じ高校の小野寺和紗ちゃんとめっちゃいい感じ。
付き合ってはいないけど両片思い状態。あと少しでくっつきそう。青春真っ只中ですね。ひゅーひゅー!
問題の文学部女子 菅原新菜ちゃんは劇団子役出身で、誰もが認める美少女。
あまり人と深く関わろうとはせず無口な性格のミステリアス女子です。言動も大人っぽくてどことなく危うい魅力も持ち合わせてる。
で、実は和紗だけでなく新菜も泉が好き、つまり三角関係です。
和紗は文学部仲間で美少女の新菜が「 死ぬまでに一度したいことはSE× 」と発言したいこともあり、泉をとられちゃうかもって気が気じゃない。
相談に乗るフリをして……
で、問題の痴漢ブロックのシーン。アニメを観てない方でもお気づきかと思いますけど、痴漢なんかされていません。
新菜が泉を誘惑したかっただけ。痴漢ブロックではなくただの高校生カップルによる痴漢プレイです。ラッキーボーイめ。ひゅーひゅー!
このあとどうなかったかとかはさておき、なぜ痴漢ブロックプレイに文学的エモみを感じたか、ですね。
もう一度いうが私が変態だからではない。変態なのは認めるがソコじゃない。
(アニメ荒乙はAmazonプライムビデオで観れるので、続きが気になる方はアニメ本編でお確かめください)
ときを遡って和紗
大事なことなのでもう一度言いますね。泉は電車がとても大好き。鉄オタってレベルです。ちなみに乗り鉄っぽい。
で、そんな泉くんがいない間に幼馴染特権で上がり込んだ和紗は、となりのポポロのケースのなかにとんでもないBlu-rayを発見。
AVです。
しかもタイトルが。いやぁ、○にますね僕なら。僕なら○にますね。○にます僕なら。さすがにハッキリ書かないけどDeathですよデス。
といっても泉くんはこれより前にもっどとんでもないシーンを和紗にみられても生きてる強い子から大丈夫強い子だから泉はうんうん。
問題は和紗ちゃんの方。まさかのAV、それもバス痴漢モノなんてマニアックジャンルの登場にうぎゃってます。
泉ってこんな趣味あるの? もしかして痴漢とかしたいのかな……? なんて悶々としちゃう。
青春ですね。ひゅーひゅー!
泉の気持ちを答えよ
ただ、それで終わらないのが和紗の(荒乙の?)スゴイところ。
和紗、ここからとんでもない泉の気持ちをくみ上げます。
私では荒ぶる文学部女子高生の機微を表現しきれないので、彼女の独白をそのまま書き起こしましょう。
痴漢もの、だったっけ。泉ってそういう趣味あるのかなぁ。
ん? 痴漢? 通勤バス?
……泉、本当に乗り物が好きなんだなぁ。
一番好きなのは電車だけど、でもえっちいことで汚したくなくて。
だけど、乗り物はやっぱり好きで。だから、わざわざバスのえっちいDVD。
泉、ごめんね、誤解してた。泉はすごく変わったようで、あんまり変わってないんだ!
えっちいけど、素敵なDVDを選んだね、泉!
さ、さすが文学部。エロには免疫なくとも登場人物の気持ちを考えるのは得意らしい。
しかしとんでもなく好意的にとらえてるのは本当に泉のことを理解しているからかなのか、ただ恋は盲目なだけなのか。
で、そろそろ「 それのどこが文学的にエモいんだよ変態タコスケ野郎 」と怒られそうなので解説。
バス痴漢に純潔をみた和紗、電車を汚した新菜
私が文学的エモみを感じたのは、泉くんを取り合う和紗と新菜の対比。
和紗は、泉が大好きな電車をさけてバス痴漢モノを選んだところに子どもの頃と変わらぬ純情を見た。
新菜は、泉が電車を大好きと知り電車で痴漢プレイをしかけた。
なにこれ最高に文学じゃん!
主題歌もとても文学的
泉くんと新菜ちゃんの痴漢プレイはおいといて、荒ぶる季節の乙女どもよ。、とてもいいアニメなのでぜひ観ていただきたい。
乙女どもが青春と性春の狭間で荒ぶってるせいで新菜ちゃんの痴漢プレイみたいなのも出てきちゃいましたけど、とても文学的な作品なんですよ。
もう一つの例としてオープニングの歌詞がとてもよい。いいんじゃない、よいんだ。
愛から生まれた一冊の本には
まだ書かれていない"恋"という一文字歌:CHiCO with HoneyWorks / 作詞・作曲:HoneyWorks
曲の冒頭部分。愛から生まれた一冊の本、つまり両親の愛から生まれたけど、まだ恋も知らない乙女を指しています。
後略していますけど、時を1ページと表現したり栞はいらないといってみたりとてもとても文学的なんです。アニメオープニングで聴いて惚れ、シングルCD買っちゃいました。
で、フルで聴いてびっくり。2番冒頭で突然荒ぶる乙女たち。
付き合ったとして何をすればいいの?
“あれ"もしなきゃダメなの? 嫌だよ無理だよ歌:CHiCO with HoneyWorks / 作詞・作曲:HoneyWorks
“あれ"ときました。せっかく1番で両親の行為(SE×)を"愛"とボカしていたのに。
どこいった文学、仕事しろIQ。
しかしことではたと気づく。1番では文学部らしく文学的表現に徹していたのが、2番では等身大の乙女になっているんだ、コレ。
文章のうえでだけ恋や愛に触れていた彼女らが、当事者の乙女として荒ぶっていくさまをオープニング曲の歌詞でも表現しているのです。
天才かよ。
突然IQが低くなってどうしたってお父さん心配したけど、むしろレベルが高すぎて理解が追い付かなかっただけでした。
誰かと思ったら原作:岡田麿里さんだったよ。なんだよ天才だったよ。
まとめ:荒ぶる季節の乙女どもよ。文学的な痴漢ブロックシーン
いやしかしアニメの痴漢プレイであそこまでの文学的な表現をしかけてこようとは。そしてそこに気づくとはさすが私。
私、読解力のなさ、人の気持ちを察せない無神経さ、空気の読めなさには自信がありますけど、相手が女子高生だとなんかこうも冴える。やっぱり興味の差ですかね。
ともかく、「 荒ぶる季節の乙女どもよ。 」エモみあふれるいい作品でした。これからもこういうエモい女子高生モノの作品がたくさん出てくれると嬉しいな。
あと、女子校生モノもね。死!
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