三大で決めきれないガンダム悪女伝説

2019年12月25日

モビルスーツなどのメカや多くの名シーン・名台詞、そして生き生きと場を盛り上げる多くのキャラクターたちで人気のガンダムシリーズ。

今回もそんななかでも多くの悲劇でガンダム史を飾った「 悪女 」たちにスポットを当て、まとめました。

よく「 ガンダム3大悪女 」みたいに言われていますが、実際のところ3人で済むはずもなく、たくさんの悪女たちが宇宙(そら)を黒く彩ってくれています。

カテジナ・ルース:Vガンダム

ガンダム全作品中、文句なしでトップ・オブ・悪女なのがカテジナ・ルース。Vガンダムに登場するキレイなお姉さん。通称カテ公。

お嬢様育ちのため若干世間とズレているところもありますが、物語の序盤は教養もあり優しくて強い美人のお姉さんとして、主人公ウッソ・エヴィンの憧れでした。

戦争の異様な高揚感のうちにウッソをモビルスーツに乗せて送り出す大人たちに対し、

「 この子はこの戦争には関係がないんです。殺し合いは大人たちだけですればいいんですよ 」

「 怖い人だけにはならないでね、ウッソ 」

とハッキリ反対意見を述べていました。そして戦争に染まりゆくウッソの身も案じる常識人ぶり。美人でやさしい、まさに理想のお姉さん。

でもねカテジナさん。あんたが一番怖いですから!

リガ・ミリティアから姿を消し再登場したかと思えば、敵側のザンスカール帝国軍 ベスパの将校としてイエロー・ジャケットに袖を通しているではありませんか。

のちには基地内に侵入したウッソを止めるための作戦として水着を着たお姉さんたちにバズーカを持たせて生身のままV2ガンダムと戦わせるなど無茶な作戦を実行しています。

「 ネネカたちのその美しい姿は、白いやつのパイロットを幻惑させる効果があるんだよ。ことに、あの坊やにはね 」

実際効果はなくはなかったけど……まともな思考ではありません。

無茶苦茶ですよカテジナさん!

バタバタと非業の死を遂げるガンイージー隊のお姉さん方に「 富野由悠季監督が病んでいるのでは? 」とガンダムファンの間でひそかに言われてたところでコレ。この一件により、Vガンダムはガンダム史上もっとも病んでいる作品としてその地位をゆるぎないものにしました。

ほかカテジナさんのサイケデリックな言動は挙げるとキリがないのですが、一部。

「 ギロチンは、あなた達のような人を黙らせるための必要悪だということもわからずに! 」

「 あなたは子供のくせに重苦しいの。今度戦場で会う事があれば確実に仕留めてあげるわ 」

「 トチ狂ってお友だちにでもなりにきたのかい? アハッ! 」

「 あたしはねえ、クロノクルという巣を見つけたんだ。なのにお前とシャクティは、それを笑った! チビのくせに! 」

「 戦え! クロノクル! ウッソ! あたしの手の中で戦いなさい! 勝った者をあたしが全身全霊を賭けて愛してあげるよ! 」

完全にヤバいヤツ。「 怖い人だけにはならないでね、ウッソ 」といいつつ自分が一番怖い人になったってオチの悪女。

制作陣により「 死よりも重い罰を与えたかった 」としてラストシーンにはなんともいえない哀れな姿で登場。彼女がやったことを悪行の数々を考えれば当然の報いともいえますが、あまりにも悲惨です。

アニメ本編では特に言及されないため実際のところは不明ですが、情緒不安定な言動とパイロット能力の高さからカテジナは強化人間にされた説もあります。

実際、小説版Vガンダムでは戦闘で重症となった身体を治療する過程で強化されています。

しかしまだカテジナがリガ・ミディアにいた物語序盤、自分も住んでいた街が爆撃で壊滅した際に「 爆撃されて良かったんです。特別区の特権に縋っていた人々は、みな堕落してしまいましたから 」と発言。

彼女の根底にあるサイコパス気質が垣間見え、やはりカテジナさんは……と思わせてくれる怖い人の台詞です。

ニナ・パープルトン:0083 スターダストメモリー

ファーストガンダムと続編Zガンダムの間にあった「 消えた歴史 」を描くOVA 0083 スターダストメモリーのヒロイン ニナ・パープルトン

カテジナ・ルースのサイケデリックな言動とはまた違う、男を選びまくって嫌われるタイプの生々しい悪女。パープルトンの名からファンの間ではパープル豚 / 紫豚 / ニナ豚などの蔑称で呼ばれています。

ガンダム三大悪女を決める際、3人目が小粒すぎてなかなか一致しませんが、ニナ・パープルトンはカテジナさんとともに満場一致で「 最凶最悪の悪女 」と決まっています。

当初はつんけんしていたものの、主人公コウ・ウラキを認め、無事恋仲になってヒロインの仕事をこなしたところで。

物語の終盤、ジオン残党によるコロニー落とし阻止のために乗り込んだコロニー内で、コウにとっては悪夢としかいえない事件が起こります。来たよ来たよ悪女が来たよ。

地球の重力に引かれて落ちゆくコロニーのコントロールセンター内で、ようやくコウ・ウラキがガトーを捉え、銃をつきつけます。

この状況で悪女ニナ・パープル豚、あろうことか悪役のガトーをかばい恋人であるコウに向けて発砲

トチ狂ってガトーとお友達にでもなりにきたのかと思いきや、実はガトーとニナ・パープル豚は一年戦争時付き合っていた元恋人同士だった。悪女ニナはガトーに未練があったってオチ。

苦悩した結果が選んだのが元カレで、今カレのコウには銃弾をくれてやったわけです。うん、自分の男二人を殺し合わせないためにはそれしかなかったのかもしれない。ここには彼女なりの苦悩があったのかもしれません。

が、その後の行動がもなかなかひどい。ガトーについていきジオン軍の戦艦に乗り込むも、再度出撃したガトーの帰還が難しいと知るや退却するジオン軍艦を見捨ててあっさり地球圏へ帰還。

もともと高飛車な態度やガンダムの造形について語りまくるなどファンからの好感度は決して高くなかった。そこにコウへの裏切りとガトーがいないと見るや地球側につく手のひらクルクルっぷりにより悪女認定

そしてラストシーン。失意のなか軍法会議を受け終わったコウを、ニナ・パープルトンが グーパンしたくなるような 素敵な笑顔で出迎えて終了。

視聴者の心の中に「 キースはその女ぁゲルググで踏めよ!! 」という名言が生まれた瞬間です。

なお、あまりに不評だったためか、劇場版ではラストシーンごと削除。悪女ニナ・パープルトンのその後は全くもって知ることができなくなっています。

そりゃあそうだ。カテジナ・ルースをはじめとした多くのガンダム悪女らは環境や状況によって生み出されたある意味被害者でもあります。

そして報いとして不幸な結末を迎えているのに、ラストが笑顔はちょっとムシがよすぎるだろそれは。コウに許してもらおうっての?

余談。ガンダムAGEに登場するヒロイン ロマリー・ストーンが、主人公アセムに銃を向けるライバル ゼハートに突然の告白をかましたり逃走を手助けしたりと、パープル豚と同じような行動をとっています。

そこからロマリー・ストーンは酢豚と呼ばれることに。後輩ができてよかったなパープル豚。

物語序盤のトリントン基地でニナはガトーを見て「 誰よ、あれ? 」と発言。元カレの顔も憶えられないほどのビッチだった説がぶちあがります。

また終盤のコロニー内部のシーンではガトーのコロニー落としを手助けしたように見えることで、ニナの悪女伝説に拍車がかかっています。

が、この2点は誤解。まずガトーがニナの元カレ設定は当初なく、監督交代後の物語後半に無理矢理さしこまれた設定でした。トリントン基地ではガトーに見覚えがなくて当然です。

また、コロニー内部でのシーンの時点ですでにコロニーが最終防衛ラインを超えており、阻止自体が不可能の状況でした。しかもニナ自身、コウが現れるまではガトーを説得しています。

このときガトーがやっていたのは最後的に落とす場所を調整するための軌道修正。三角関係のもつれがどういう結果になったところでコロニーの地球への落下は避けられませんでした。

元カレのガトーをかばってコウに銃を向けた裏切りは擁護しようがありませんが、多少なりとも誤解に基づく悪女判定があることは間違いありません。

ネーナ・トリニティ:ガンダム00

ガンダム00に「 もう一つのガンダム勢力 」として登場し、主人公勢とは別行動で独自に武力介入を行ったトリニティ3兄妹の末っ子ネーナ・トリニティ。

ネーナは可愛い外見に似合わず好戦的で、性格に問題があります。

例えばガンダムで飛行移動中、たまたま地上の結婚式見つけてこの発言。

なにそれ!? こっちは必死にお仕事やってんのに能天気に遊んじゃってさ!

そしてビームで爆撃。結婚式です。民間人です。生身です。

こんな暴挙はヤザンでもやらない

その後、自身の身柄を保護してくれた王留美を「 あんたなんか嫌い 」と殺す恩知らずな裏切り行為も。なかなか非の打ちどころのない悪女です。

情状酌量の余地があるとすれば兄二人を目前で失ったことくらいですが、結婚式の爆撃はそれより前。やっぱり同情できネーナ。

なお、爆撃された結婚式にはヒロインの一人 ルイス・ハレヴィが参列していました。この事件で左腕を失くしたルイスは左慈・クロスロードの指輪を受け取らず、プロポーズを断っています。

そののちルイスはガンダム00 セカンドシーズンで戦場へ。ネーナ vs ルイスの戦いは? その先はその目でお確かめください。

キシリア・ザビ:ファーストガンダム

初代機動戦士ガンダム、通称ファーストガンダムに登場したザビ家の女傑にしてジオン軍の少将 キシリア・ザビもなかなかの悪女っぷりを発揮しています。

手始めに自身を叱責し殴った実の兄サスロ・ザビを車ごと爆破して暗殺

ちなみに同じ車に弟のドズル・ザビも同乗し巻き添えを食らうも、直後にはサスロの死体をお姫様抱っこして燃え盛る車より脱出。兄が死んだと男泣きするほど元気でした(ドズルの顔のキズはこの時のもの)。ビグザムよりドズルを量産したほうがいいよジオン軍は。

そののち、一年戦争の最終盤には長兄でありジオン軍総帥のギレン・ザビも父殺しの罪として射殺。サスロを殺したキシリアに「 父殺しの罪 」で断罪されたらギレン、さぞ納得いかなかったことでしょうね。

ほか、キシリアは直属の部下マ・クベ少佐の戦死を弔う様子ひとつみせない冷徹さも。

オデッサから貴重な物資と「 いい音色がするいい物 」を贈ってくれたのに。可哀そうなマ・ミツ・グベさん。

なお、テレビアニメ版では少佐だったマ・クベがORIGINではなぜかキシリア少将よりもひとつ上の階級である中将に。別世界線で不遇な扱いを受けた自分のために、キシリアには意趣返しのひとつやふたつぐらいしてやってもいいと思う。

なお、キシリアはギレンを殺す直前にデギン殺しについてギレンを責めており、父を殺されたことに対する怒りだけは本心でまんざら冷血なだけの悪女ではないのかも。

(なおさらマ・クベ少佐がかわいそうだけれど)

その後ギレンの死によりア・バオア・クー防衛戦の指揮系統が乱れジオン軍敗色が濃厚に。

敗けを悟ったキシリアはア・バオア・クーから脱出を試みますが、シャア・アズナブル=キャスバル・レムダイクンに、父ジオン・ズム・ダイクンの仇として討たれ死亡。

政治の世界だからある程度ブラックな部分は仕方ないにしても、兄二人を眉ひとつ動かさず暗殺した点もさることながらジオン軍の敗北を決定づけたスケールの大きさ的をもつ希代の悪女といえるでしょう。

フレイ・アルスター:ガンダムSEED

21世紀に入って初のアニメガンダム SEEDに登場した悪女、フレイ・アルスター。主人公のキラらとは友人関係で、彼の親友であるサイとは婚約を交わした許嫁同士。ほかの友人らとともに戦禍に巻き込まれます。

先頭の最中、目前で父を失い、父を救う約束を果たせなかったキラを憎みなじります。のちには復讐に利用するためキラに好意があるフリをしてベッドイン。ガンダム初のベッドインです。しかしアニメガンダムで初のベッドシーンが不貞とはこれいかに。

フレイとの距離を感じ始めたサイに問い詰められると、

「 私、夕べはキラの部屋にいたんだから! 」

とおよそガンダムらしからぬ迷台詞を吐き捨て、逆ギレ的に不貞宣言。

サイが間男主人公キラに詰め寄ると、今度は

「 やめてよね。本気でケンカしたら、サイが僕に敵うはずないだろ? 」

とおよそ主人公らしからぬ名台詞を飛び出ることに。自分の婚約も婚約者の友人関係も主人公キラの好感度もぶっ壊してどこへいく、悪女さん。

ほかにも、フレイ自身には非はないとはいえ禁止されていた核が全面解禁になる要因として利用されたことも、フレイの悪評が底上げしています。

途中からフレイは主人公らとは別行動となり、敵ザフト軍の捕虜になったり連合軍に保護されたり数奇な運命をたどることに。

最終的にはキラとの再会を目前にして非業の死を遂げるも、直後キラの精神世界で再会。反省の弁を述べ、「 本当の私の想いが、あなたを守るから 」と名台詞を残し去ります。

父を殺されるなど戦禍の被害者として同情される点が多く最終的にキラとも和解しているため、ファンのなかでもある程度は許されています。一番かわいそうなのはサイだけど。

レコア・ロンド:Zガンダム

Zガンダムのレコアはエゥーゴに所属し、主人公カミーユやファらの面倒もよくみていた姉御的存在でした。

しかし物語の後半、戦死したかと思いきやあっさり敵側に寝返り、新鋭機パラス・アテネのパイロットとして登場。レコアさんが死んだと思ったカミーユに八つ当たりでぶん殴られてたクワトロ大尉、殴られ損じゃね?

その後何度となくアーガマ陣営と刃を交え、最期はエマ・シーンとの一騎打ちで紙一重のところで敗北し戦死。しかしこの戦いがエマ中尉が戦死する原因になってしまった点でも悪女ポイントが高まる。

レコアとエマ両名の死もカミーユの精神に負担をかけたことを考えると、彼が精神崩壊した責任の一端はレコアにもあると考えていいでしょう。

裏切り後もアーガマの面々を見逃す、かばう、ティターンズの毒ガス作戦に反対するなど彼女の善人としての根っこをうかがわせるシーンも多く、悪女と言い切るのも難しい人物。

辱めをうけるようなスパイまがいの仕事をさせられる扱いやクワトロとの報われない微妙な男女関係など、女として扱ってもらえない不満が裏切りの根底にあり、実はエゥーゴの男どもにも大いに責任がある。

やっぱもう一発殴られろシャア。

クェス・パラヤ:逆襲のシャア

ガンダム史上最年少悪女クェス・パラヤ。逆襲のシャアに登場した無邪気系ニュータイプ少女です。

一言で断じれば、多くの男をたぶらかしたうえ父を殺した情緒不安定な娘。

登場当初はファザコン的にアムロに惚れていたのが、アムロには相手がいて自分を父として甘やかしてくれないと知るや「 あら、あっちのシャアの方が素敵じゃない 」とさっくり乗り換え。

ただの小娘ならよかったのですが、これがニュータイプとしての資質を開花させたがために厄介なことに。

パイロットとしてヤクト・ドーガ、α・アジールに乗り込み、初陣のルナツーでは父アデナウアーの乗艦を撃沈する父殺しの蛮行。以降特に情緒不安定になって奇行が目立ち、ロリコン総帥のシャアですら若干持て余し気味に。

最期はコックピットへの直撃により非業の戦死。ロリコン総帥としては戦死してくれてむしろホッとしたんじゃないでしょうか。ララァとの扱いの差!

劇場版シャアの逆襲と小説版ベルトーチカとで多少の設定や流れの違いはあれど、大体やったことは同じ。

クェス・パラヤは最期の瞬間、クェスを説得しようとジェガンに乗り込んでα・アジールにとりついていたハサウェイを守るため振り払い、彼の命を救っています。

クェス自身は家庭環境的にあまり恵まれておらず親の愛を知らない子どもでした。それでアムロやシャアに父性の愛を求めたがゆえに巻き込まれてしまった悲劇。そうした同情すべき事情とまだ幼い点、最期はハサウェイを巻き添えにしなようかばうなど悪女と呼ぶには情状酌量の余地があります。

クェスと関わった人々はみな軒並み不幸になってしまいましたが、クェスを根っからの悪女と言い切るのは少々いきすぎかも。

一方のハサウェイはその後の蛮行により大きく株を下げています。あのブライトとミライの子がなぜこうなるのか。不思議。

リリ・ヴォルジャーノ:ターンエーガンダム

ほかに比べれば小物ですが、ターンエーガンダムの悪女代表としてリリー・ボルジャーノ。ヴォルジャーノ領の末っ子お嬢様で、グエン卿の婚約者です。

そんなグエンに遠慮なく意見したキエル嬢を山掘りの娘のくせにとひそかに怒り、野戦病院送りに。実はこのときキエル嬢はディアナと入れ替わっており、実際に野戦病院送りになっていたのは月の女王ディアナ。

一領主の娘であるリリー・ボルジャーノなんかよりはるかに高貴な存在、月の女王ディアナを野戦病院送りにしたのです。

月の女王ディアナはリリの意地悪を慣れない野戦病院での従事を強いられ、川で血まみれのシーツを手洗いさせられるハメに。視聴者からすればハラハラしてならない(ディアナ女王本人は歯牙にもかけず真面目に働いていましたが)。

リリ・ボルジャーノ自身、登場当初からグウェンべったりのワガママお嬢様で、この悪女事件も「 ああ、コイツやりそうよね 」って印象しかありませんでした。

しかし後半になって株をあげていき、不思議と嫌いになれない不思議な存在。私としてはどことなく十二国記の珠晶に似た感じが憎めない。

なお、福井晴敏氏による小説版では物語開始時にはすでに亡くなっており登場しません。出てくるのは幼くして死んだ彼女を偲んでつけられたリリ・ボルジャーノ城の名前くらい。

リリ・ボルジャーノ嬢がリリ・ボルジャーノ城ですかそうですか。っておい!

リリ・ボルジャーノはただの悪女では終わらず、物語が後半に向かうにつれその優秀さを視聴者らに見せつけます。

月の実権を牛耳っていたアグリッパ・メンテナーとの会見を取り付けるほどの外交手腕。地球決戦では自らギャロップに乗り込み最前線で直接指揮。

スペック・戦力で圧倒的に劣る状況でギンガナム隊との艦隊戦をやってのける戦術眼も見せています。またマンガ版では相手の銃だけを狙って撃てるほどの銃の腕前も披露。

リリ・ヴォルジャーノはカテジナ・ルースや紫豚とは逆パターンで、後半になるにつれて株を上げていった悪女といえるでしょう。

まとめ:ガンダム 3大に収まりきらない伝説の悪女特集

ほかにもシーマ・ガラハウやハマーン・カーンも悪女候補ではありますが、彼女らも多くの悪女同様被害者としての一面が大きく、一概に「 悪女 」と言い切れないんですよね。

とりあえずいえるのは、三大悪女のうち2人までは確定している点。狂女カテジナさんとビッチパープル豚。しかしあと一人がなかなか決まらない。

キシリア・ザビやネーナ・トリニティもなかなか純粋な邪悪さですが、正直なところ先の二人が圧倒的に嫌われ過ぎているためにほかがかすんで見えちゃうんですよね。

まだまだ最後の席が決まりそうにないガンダム三大悪女伝説。これからも広がるガンダムワールドで果たしてどんな悪女が新たに登場してくれるのか。果たしてカテジナさんを超える悪女は現れるのか。

楽しみです。

ちなみにガンダムで私が好きな悪女はマニィ・アンバサダ。主人公を裏切ったうえ「 残りの運は私たちにちょうだいよ! 」と殺しにかかっておいて、あそこまで好感度の下がらない女の子も珍しい。