空条徐倫のスタンド ストーン・フリーの能力
ついにアニメ化したジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーン・オーシャン。
ジョジョ初の女性主人公、徐倫のスタンド ストーン・フリーの能力についてまとめ&解説します!
聞こえた? 『ストーン・フリー』よ……これが名前
徐倫のスタンド ストーン・フリーの能力は「糸」。
能力に目覚めた当初、徐倫の指先から細い糸を出せるだけでした。が、徐々に成長し、糸をまとめる形で人型のスタンド像を作ることができるように。
フルでストーン・フリーのスタンド像を結んだ場合、射程距離が2メートル程度の近距離パワー型のスタンドに。
あとはもう親父譲りのオラオラですよ。
ストーン・フリィィィッ! の能力値
- 破壊力:A
- スピード:B
- 射程距離:1〜2m
- 持続力:A
- 精密動作性:C
- 成長性:A
私の勝手な感想ですけど、ストーン・フリーの破壊力Aは高すぎ。逆に精密動作性Cは低すぎる気が。
「鉄格子を破壊できない」ストーン・フリーがスター・プラチナと同じ破壊力っていうのはちょっと納得がいかない。
逆に、糸で傷を縫ったり敵の靴の中に糸を入れて爪をはいだりスター・プラチナ同様銃弾を叩き落すストーン・フリーの精密動作性がCなのはさすがに低すぎるのでは。スター・プラチナの同じ精密動作性Aとまでは言わずとも、Bはあってもいいような。
といっても、上記ストーン・フリーの能力値が出たのは1巻の時点なので、精密動作性に関してはその後成長したって話かもしれません。が、やっぱり鉄格子も破壊できないのに破壊力Aはちょっと盛りすぎ?
そもそも破壊力Aのなかでもスター・プラチナが強すぎてそれ以上表記しようがないだけかもですけど。
ストーン・フリーの弱点? やれやれって感じだわ…
逆にストーン・フリーを細い糸として放出する場合は射程距離は伸び汎用性は高まります。が、代わり耐久性が低下。
糸自体がストーン・フリー=徐倫そのものなので、糸が一部でも切れると徐倫本体にダメージが返ってくる点は弱点といえます。徐倫自身がわざと切り離すこともありますが、その場合でもダメージは受けます。その辺、スパイダーマンみたいな使い方はちょっとできないかも。
短く細い糸であれば指先を切る程度ですみますが、一定以上の糸を出した場合、徐倫が致命的なダメージを負うリスクが発生。
また、糸を伸ばせば伸ばすほど、徐倫やストーン・フリーの身体がほつれた布のようにスカスカになっていきます。
しかし、決してストーン・フリーが打たれ弱いスタンドってワケでもありません。
ストーン・フリー編み方によってはライフルでの狙撃から高い防御力を発揮するなど、汎用性の高い糸の能力ならではの防御手段を数多く持っています。
後述しますが、実際作中では糸を使い多くの敵の攻撃や能力を無効化し、危機を脱しています。糸の能力にはデメリット以上のメリットがあるといえます。
糸の能力? あたしが? 飛んでるうーッ
糸は非常に汎用性が高い能力で、4部や5部に負けず劣らず初見殺しな新手のスタンド使いから何度も徐倫を危機から救いました。
以下、作中でストーン・フリーの糸能力を使ってやったことの一例。
- 離れた場所の音を拾ったり会話する – すごい!
- 糸を利用したオラオラ – 強い!
- 糸でロープとか網をつくる – 便利!
- 強靭な防弾布を編み銃弾を防御 – カッコいい!
- 徐倫本体の一部を糸化することで攻撃を避けたり、敵の能力を無効化 – さすが!
- 糸で敵の首を締めたり鼓膜を破る – えっ
- 糸で二進数のデジタル情報を記録可能 – は?
ちょっと「それ大丈夫か?」とか「言ってる意味がわからない」っていうのも混ざってますので、以下詳しく解説します。
糸電話 – ひっぱりあげてくれェェェ エルメェェェェェエス
ストーン・フリーの糸を伸ばし振動を拾うことで、お互い離れた場所でもコミュニケーションをとったり、盗聴することも可能。
紙コップがないだけで実質糸電話ですね。
しかし糸を伝わる音をこのように表現するとは。さすが荒木飛呂彦先生は吸血鬼にして漫画の天才。
糸を使ったオラオラ – 違う 1000球だ!
ストーン・フリーといえば「1000球オラオラ」も外せません。1000球だ!
「賭け」の能力を持つスタンド マリリン・マンソンと本体ミラションのイカサマでエルメェスと傷つけられ、プッツンした徐倫。
そのとき賭けで使っていた野球ボールに糸をつけ、投げては戻しを繰り返すオラオラを見せてくれました。
弾丸すらはねのける近距離パワー型が凶器、それも野球の硬球でオラオラするとか殺意の塊です。よく再起不能で済んだな。
っていうかこれ、野球ボールじゃなくてナイフとか使ったらかなり凶悪なんじゃ……?
ちなみに1000球オラオラは一度しか使っていませんが、ジョジョ系のゲームでは必ずといってもいいほど徐倫の必殺技として採用されています。
ちなみにこのとき、「ミラションと1000球分のキャッチボールをする」と賭けを宣言してからのオラオラでした。
ミラションは最初賭けが成立したとき「グッド!」とか言ってたし、これは実質徐倫とミラションによるストーン・オーシャン版「もしかしてオラオラですかー!?」のシーンですね。
YES! YES! YES!
網や防弾布を編む – 糸で網をあんで……弾丸の力を
糸なので、布や網を作るのも大の得意。作中ではライフルによる狙撃を咄嗟に防いでいます。
ほか、ウェザーが無差別で毒蛙を降らせた際には毒蛙を編み込んだ網を作って防御したり、緑の赤ん坊のスタンド像と対峙した際には網で捕獲をするなど、糸で作れるものなら結構なんでも作れちゃうっぽい。
そもそもストーン・フリーのスタンド像自体が糸を集めて作ったものだし。
ただ、防弾布に関していえばホワイト・スネークの幻覚能力のなかでみせたもの。さすがの徐倫とストーン・フリーでも、音もなく姿も見えない不意打ち狙撃は防げない気がします。
承太郎のスター・プラチナによる時止めすら間に合わなかったのに、不意打ちの狙撃に反応して防弾布で防御するとか……これでストーン・フリーの能力値がスピードBと精密性Cはさすがにおかしいと思う。
糸の能力で敵の攻撃を無効化 – 裏も表もなければ裏返りはしない
なにも防御面で役立つのは糸で編んだ防弾布や網だけではありません。
糸を繰り出すとその分徐倫の身体がほつれる=徐倫の身体も糸化できる特性を使い、敵の攻撃から身を守るのに使ったこともあります。
ホワイトスネイクから進化したプッチ神父の2番目のスタンド、C-MOONの「殴ったものを裏返る能力」のときに、殴られた箇所を裏も表もないメビウスの輪状にすることで、裏返ることによるダメージを無効化しています。
ほか、看守ウエストウッドとの肉弾戦ではシンプルにパンチをヒモの力でいなして軌道をズラすなど、糸の汎用性は5部に負けず劣らず初見殺しの多い凶悪な敵スタンド能力から幾度となく徐倫を救っています。
糸やロープで敵の首を締める、鼓膜を破る – うおおお 逃れなくてはッ!
ほかにも糸で作ったロープで相手の首を締めたり、糸を耳に入れて鼓膜を破るなんてシンプルながらもなんとも致命的な攻撃も可能です。
あとは敵の足の爪に糸ひっかけてはがしたうえ、「足の先から頭のてっぺんまでその皮はがしてやらあ!」みたいなことも言ってましたね。ホントに徐倫コイツ少年漫画の主人公かって思ったけど、ジョジョだし……そんなもん……か……?
ただ、糸自体がスタンドとはいえただの「糸」なので、第3部 花京院のスタンド ハイエロファント・グリーンのように体内に入って操るといったことはできません。
がしかし、近距離パワー型のスタンドを持ち、肉弾戦の多い徐倫にとっては貴重な武器のひとつといえます。
といっても糸による首締めや鼓膜破りは強そうなのに意外と使われていません。人型である程度のパワーを持つスタンドなら簡単に糸を切ることが可能なのであまり意味がない点では無駄ァ!って判断かも。
実際、C-Moonの首を絞めたときは糸を触られ「裏返す」能力で打開されそうになっていたり。
逆にいえば相手のスタンドがあまりパワーがなく、近接戦闘向きでない能力の場合はかなり有効。懲罰房の看守ウエストウッドに関節をキめられた際には鼓膜を破って拘束ゆるめることで危機を脱しています。
糸で二進数の情報を記録可能 – プリントアウトしろ!
看守の一人、ミュッチャー・ミューラー。通称ミューミューのスタンド能力は記憶障害を起こし、直近の3つのことしか記憶できなくさせるもの。そのジェイル・ハウス・ロックをを受けた徐倫はミューミューに追い詰められます。
が、エンポリオ少年の機転により、ストーン・フリーの糸に1と0の二つの数字、二進数で構成される布でミューミューの顔を「プリントアウト」すること打開しました。
正直、「ナニソレ?」って思いましたまる。
まさしく「飛んでるうーッ」って感じ。
糸系の能力はジョースター血族の遺伝?
ジョースター家のスタンド能力って微妙に遺伝してますよね。
徐倫の曽祖父ジョセフ・ジョースターのスタンドはいばら状のハーミット・パープル。
このイバラが糸として、父承太郎のスター・プラチナの近距離パワー型がプラスされたのがストーン・フリーなのではないかと。
承太郎とは母方の血統が違う仗助が近距離パワー型であることを考えると、ジョースター家は近距離パワー型と植物系の二系統を持っているのかも。つまり徐倫のスタンド能力も、その血のさだめ!!
糸能力が遺伝はさすがにこじつけくさいにしても、実際ジョースター家の血統に植物系のスタンド能力が遺伝されているのは本当。
遡れば、第2部の主人公のジョセフは先述の通りイバラで、娘のホリィも植物状のスタンドを背中に発現していました。
無機物を生物に変えるジョルノのゴールデン・エクスペリエンスも植物使ってたし(植物に限らず背物全般だけど)。
そういう意味では、DIO=ジョナサンの骨から生まれた赤子が緑色で植物に宿った卵から生まれたのも当然のように思えます。
片方違う血統が入った承太郎と仗助が同じ近距離パワー型な辺り、植物系とパワー型の2種類のスタンド能力を持つ血統なのかも。たまたま承太郎と父と仗助の母の血統から近距離パワー型のスタンドが遺伝したのかもだけど。
ちなみに、第1部の主人公ジョナサン・ジョースターのスタンド能力もジョセフと全く同じイバラ&念写能力を持つハーミット・パープル。
実は第3部でDIOが一度だけ使ったハーミット・パープルがジョナサンのスタンドとして公式設定されています。この辺りの事情は別途記事にしていますので、下記リンクよりどうぞ。
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