【アムアム】緑の赤ん坊のスタンド名と能力 – ストーン・オーシャン
数多いジョジョの奇妙な冒険のスタンド使いのなかでもトップクラスに謎めいた存在、ストーン・オーシャンの緑の赤ん坊。
のちにスタンド名はグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームとわかりましたが、その能力はかなり難解。
今回はそんなグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームのスタンド能力に迫ります。
しかしオレたちはあの赤んぼうの能力にたどりつくことができるのか?
かなりヘビーなクエスチョンだなこれは…
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力
緑の赤ん坊のスタンド能力は対象との距離に応じて相手のサイズを小さくするもの。小さくする相手は生物でも無機物でもお構いなし。
距離が半分になれば半分のサイズに。さらにそこから距離を半分まで詰めると、さらに半分にとどんどん小さく。
逆に赤ん坊から離れればサイズがもとに戻るので、距離さえとれれば直接的な被害はありません。が、赤ん坊を追う徐倫とアナスイにとっては非常に厄介な能力です。
距離が半分、半分と刻むだけならいつかは触れられるはずだけど
たしかにAがB地点までの距離を半分に詰めて、さらに残りを半分に詰めてを繰り返すだけでは、確かに永遠にB地点にはたどり着けません。
しかし実際には目の前まで行ければ手が届くし、そもそも半分ずつしか距離を詰められないなんてことはありません。現実では届かないなんてことはないのです。
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームが厄介なのは、距離が半分になるとこちらのサイズも半分になる点。距離が半分の地点まで進んでも自分自身が半分のサイズになれば、結局緑の赤ん坊までの進まなきゃいけない距離は相対的に変わりません。
アナスイが指摘したように、一生辿りつけないのです。確かにこいつはヘヴィーなクエスチョンだぜ。
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは完璧な「アキレスと亀」?
緑の赤ん坊のスタンド能力はアキレスと亀のパラドックスもモチーフっぽい。アキレスといえば「アキレス腱」の語源として有名なギリシャ神話の英雄ですが、実は足が速いことでも有名。たぶん3日目のメロスより速い。知らんけど。
しかし、どんなに足が速くても、亀が進み続ける限り永遠に追いつけないのがアキレスと亀のパラドックス。
たとえばアキレスが0の地点から、最初亀がいた50の地点についたとき、亀も進み続けていたので75の地点にいます。アキレスが75の地点についたとき、亀も進んで82に。アキレスが82についたときには亀は85に……
アキレスの方が圧倒的に速いはずなのに、亀が進み続ける限りいつまでも追いつけない。それがアキレスと亀のパラドックスです。
もちろん、現実にアキレスがいたらちゃんと亀に追いつき追い越せます。そういう意味では、荒木先生が考案したグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは完璧な「アキレスと亀」といえます。
時空が歪んでる?
さらに厄介なのが、自身がどんなに小さくなっても赤ん坊やその周囲にあるもののサイズは変わない点。
しかしコチラのサイズは小さくなっているので、緑の赤ん坊がはじいた石ころなんかが転がってくるとどんどん巨大化し岩のような大きさで迫ってくることに。
赤ん坊の周辺に歪みがあり、近くにつれて歪みがひどくなるイメージと思われます。
近づくほどに小さくする能力は、緑の赤ん坊自身の意志で対象を選ぶ(外す?)ことが可能。範囲内にいれば必ず小さくなるものではありません。
実際、作中では赤ん坊が興味を示した徐倫の靴が元の大きさのままだったことに気づき、アナスイが活路を見いだしています(結局そのあと詰んでたけど。
ちなみに、本編では緑の赤ん坊はもちろん、スタンド名すら明かされずにいました。
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム(Green green grass of home)と明かされたのは、ストーン・オーシャンの連載から十年以上経った2013年に発売された画集JOJOVELLERでのことでした。
JOJOVELLER、高くて貧乏人の私じゃ手に入れられない……
さらに凶悪なスタンド像 – 終点はこのスタンドなのだ!!
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームはスタンド像も持っており、これもかなり凶悪。
スタンド像に掴まれるだけで萎む。相手を小さくする能力の応用と思われます。
スタンド像自体は通常のスタンドに比べるとむしろ少し小柄な程度っぽい。
しかし、緑の赤ん坊に近づいていればこちらが小さくなるし、反対にグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームのスタンド像が赤ん坊の方からこちらへ向かうにつれて倍、倍と大きくなり、同時にパワーも倍、倍と強くなっていきます。
緑の赤ん坊の近づくと小さくなる&離れると大きくなる能力の影響下での肉弾戦はかなり不利といえます。
同じくサイズを小さくするスタンド能力ではグェスのグーグー・ドールズや5部で登場したホルマジオのリトル・フィートなどがあります。
が、能力の効果範囲もスタンド像の戦闘力も、緑の赤ん坊の方が圧倒的。さすがは1部主人公ジョナサン・ジョースター+3部ラスボスDIO様の生まれ変わり。スタンドパワーが桁違い。
物理的な攻撃は届かない
- 緑の赤ん坊本体には物理的に届かない
- スタンド像との交戦は可能だが、赤ん坊との距離が近いほど小さくなるため不利
隙のない攻防一体の能力ですね。殴るとかモノを投げるなどといった物理的な攻撃手段しかない場合、手がつけられません。
実際に緑の赤ん坊と対峙したのは徐倫とアナスイの2人。しかし物理的に直接攻撃しかできない両者ではあまりに分が悪く、作中ではかなり苦戦しています。
正直「どうやって戦えばいいっていうんだ!」って感じ。とはいえ、凶悪なスタンド使いがたんまりと登場しているジョジョシリーズ。直接攻撃がダメなら間接攻撃すればいいじゃない。
例えば5部のグリーンデイ、ザ・グレイトフル・デッドのような範囲内全員に効果のある能力とか、マライアのバステト神のようなハメ技とか。搦手ならなんとかなりそうな気もする。
あとはシンプルにマジシャンズレッドで火攻めとか。どう見てもくさタイプなのでこうかはばつぐんだ。
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緑の赤ん坊とホワイトスネイクが合体したC-MOONもですけど、本体そのものにも能力があるのはズルい。
まとめ:緑の赤ん坊のスタンド名と能力
- 緑の赤ん坊のスタンド名はグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム
- 生物、非生物にかかわらず、緑の赤ん坊に近づくほどサイズが小さくする能力
- 周囲全体が能力範囲だが、緑の赤ん坊の意志で一部だけ除外することも可能
- スタンド像は触れた相手の大きさを一気に小さくする
緑の赤ん坊がスタンドを使ったのが一戦しかないうえ、スタンド能力自体が難解ですよね。
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