キングクリムゾンのスタンド能力って結局なに?【ジョジョ5部ラスボスが強すぎる】

2022年4月8日

ジョジョにおける最強スタンド候補の一角、キングクリムゾン。

しかし「 強いのはわかったけどなにがなんだかよくわかんねーよ! 」って方多いのでは?

人間の腹をぶち抜く腕力はもちろん、やはり最大の魅力は「 時を操るスタンド能力 」にあります。

今回は5部ラスボス ディアボロのスタンド、キングクリムゾンの能力がどんなものかを考察します。

※ネタバレあるので未読の方は全部お読みになってからの方がいいかも。

基本は時間を消し飛ばす能力

キングクリムゾンの能力をひとことでいえば「 時間を消し飛ばす能力 」です。

5部のラスボスであるディアボロはいろいろなことをやっていてわかりにくいですが、基本的にはどれも時間を消しとばす能力を応用したもの。

実際のところできることは下記の三点にまとめられます。

  • エピタフ / 墓碑銘:少し先の未来が見える。
  • 見た未来を消し飛ばす:エピタフで見た未来が気にくわない場合、違う行動をとることでその未来はなかったことにする。
  • 時間(過程)を消し飛ばす:「 A(過程)をやってB(結果)が出る 」から過程のAだけを取り除き、いきなり結果のBだけが起こる。

どれも「 時間を消し飛ばす 」基本能力があって、それを応用した能力。エピタフも「 イマと見たい未来までの間にある時間を消しとばしている 」ようなものですし。

しかしまとめても結局わかりにくいので、もうちょい身近な例で例えてみましょう。

わかりやすくカップ麺で例えると…

  • エピタフ:棚に並ぶカップ麺を見るだけで、完成した姿も味も確認できる。
  • 見た未来を消し飛ばす:エピタフで食べてみたカップ麺がおいしくなかったら、その時間を消しとばし食べてなかったことにし、選択をやり直せる。
  • 過程を消し飛ばす:カップ麺を手に取った瞬間、すでに出来上がっている。お湯を注いで待つ過程が消しとばされる。

ただ、エピタフでわかる未来と消し飛ばすことができる時間はMAXでも十秒程度と思われます。実際にキングクリムゾンの能力をカップ麺に使うのは難しいかも。

なおキングリムゾンの能力を受けた側は「 自分が××をした 」ことによる結果だけが残ります。

その過程が消し飛んでおり、間違いなく自分でやったことでも××をした記憶が全くなくいきなり結果だけ表れるため、自分や周囲のものがテレポートしたように見えて混乱します。深酒よりたち悪い。

ディアボロはこの点を利用し相手の虚をついて攻撃する戦法をとっています。

キングクリムゾンは能力だけでなく単純なパワーも非常に強いスタンドで、パンチで生身の人間の胴体を貫くほど。

難解な「 能力 」なうえにそもそも能力を使われても「 使われた 」と気づけないことがほとんど。しかも大抵の場合使われたらまず生き残れません。その辺りはDIOと同じ。花京院がいればなぁ。

ハメ殺し能力にキングクリムゾン自身の高い攻撃力が加わり、ジョジョのラスボスらしい絶望感のあるスタンドです。

攻撃が当たらない

キングクリムゾンと戦い敗北を悟ったリゾットは、わざとディアボロを自分のところまでおびきよせナランチャのエアロスミスに攻撃させます。銃撃により道連れにしようと考えたのです。

しかしこのとき、ディアボロはすでにエピタフによりこの未来を予見。

自身に攻撃が当たる瞬間にキングクリムゾンで0.5秒だけ時を飛ばして回避しました。

このシーンでは「 ディアボロに当たった弾丸が貫通(過程)し、リゾットに当たる(結果) 」のうち過程を飛ばし、リゾットに当たる結果だけを残すことで自分だけ回避したわけです。

未来も見えて自身への攻撃も無効化できる最強すぎる能力です。

ドッピオが使えるキングクリムゾン能力

ラスボスのディアボロは重度の二重人格で、人格の切り替えにより顔や体格まで変わることができます。

その片割れの人格が組織内でもボス = ディアボロのお気に入りとされていたドッピオです。

しかしドッピオには自身がディアボロである自覚どころかスタンド使いである自覚もなく、ボスから電話で指示されていると思い込む形でディアボロの言う通りに戦います。

このとき、ディアボロはドッピオに「 エピタフとキングクリムゾンの両腕 」を貸しだすと説明。ドッピオはエピタフで未来を見ながら、キングクリムゾンの腕だけで戦うことに。

時を飛ばす能力は使えずキングクリムゾンによるパンチ以外の攻撃はできませんが、それでも十分すぎる強さで強敵リゾットに辛勝します。

なお、ドッピオがエピタフを使うときは自身の前髪の裏側に10秒後の像がみえる演出になっています。

ポルナレフのキングクリムゾン対策

そんなハメ殺しなキングクリムゾンと対決し、下半身不随になりながらも生き延びたポルナレフにが考案した対策方法が自身の手を少し切って血を垂らすこと。

あとは一滴一滴垂れるのをじっくり見るだけ。まるでドモホルンリンクルです。

本来なら血が落ちる(過程) → シミを作る(結果)はず。

もし突然血のシミが増えたら、キングクリムゾンの時を消しとばす能力を使った証拠。この頃、ドモホルンリンクル工場は大パニックになっていることでしょう。

次の瞬間に攻撃が来ると予想できるので、かわしつつカウンターを入れる戦法です。

さすがは高い戦闘センスと超高速のスタンド「 シルバーチャリオッツ 」を持つポルナレフ。かすりキズとはいえ、この方法でディアボロに反撃することに成功します。

しかしこの対策方法は難易度が高く、考案した当のポルナレフですら「 運任せ 」といいきる程度のもの。やってることも悪あがき程度で、キングクリムゾンの優位は全くくつがえらない。

実際、影の薄い5部の主人公ジョルノ(影薄い)は能力を使われたことは察知できたものの、攻撃に反応しきれずガードの上から吹っ飛ばされる始末。

最終的にはジョルノのスタンドゴールデンエクスペリエンスがレクイエム化し、キングクリムゾンの能力を超えるチート能力を手に入れることで勝利。

地の能力では主人公のジョルノ含め複数人がかりでも全くかなわない、ジョジョ史に残る最強クラスのスタンドです。

まとめ:ジョジョ5部ラスボススタンド キングクリムゾン能力

  • キングクリムゾンのスタンド能力は基本的に「 時を消しとばす 」ことに由来する。
  • すこし先の未来を見るエピタフ / 墓碑銘。
  • また、エピタフ / 墓碑銘で見た都合の悪い未来を消しとばし、別の選択することでなかったことにできる。
  • 能力範囲内にいる人間たちの時間を飛ばすことにより、××をした記憶なしにいきなり××をした状態になっている。
  • 貴様はもう死んでいる。

鎧を脱ぐと早い・1度の戦闘で一回キリ剣先を飛ばせる以外、特別な能力のないシルバーチャリオッツでキングクリムゾンと戦って逃げ延びた上に対策方法まで編み出す。

さすが3部で数々の修羅場を潜り抜けたポルナレフさん。

キングクリムゾンのワケわからん能力を的確に理解・把握した上に対策まで練られるなんて、DIOのスタンド ザ・ワールドにやられた「 何を言っているのかわからねーと思うが…… 」の経験が活かされたのかもしれません。

しかし面白いもので、3部も4部もキングクリムゾンの5部も、ラスボスはみんな「 時間 」に関係するスタンド能力。

「 空間 」系の能力もかなりの強敵として登場はしていますが、使い手がアホ(ガオン虹村億泰)だったりで時間ほど怖くはない。

よくネタが尽きないものだなぁと感心しつつ、今後もジョジョにどんな凶悪な能力のスタンドが出てくるのか、新展開も楽しみです。