メイド・イン・ヘブンの時間加速にGERが反応しなかった理由

メイド・イン・ヘブンの時間加速にGERが反応しなかった理由

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーン・オーシャン終盤、プッチ神父のメイド・イン・ヘブンの能力により時は加速し、世界は一巡してしまいます。

で、気になるのがメイド・イン・ヘブンの時間加速にジョルノのスタンド GERの自動防御能力が発動しなかった理由

全世界を巻き込む能力なのだから、GERが反応して止められるなんてこともあり得たはずなのですが……

GERが反応しなかった理由を考察

ジョジョの奇妙な冒険 第5部63巻より ©荒木飛呂彦/集英社。

オ前ラが『GERのスタンド能力』ヲ理解スルコトハ決シテナイ!(ウソ)

GERことゴールデン・エクスペリエンス・レクイエムは、矢によるレクイエム化によって「過程を繰り返し結果にたどり着かせない」能力を獲得したスタンドです。

その能力のひとつとしてジョルノにふりかかる攻撃をなかったことにする自動防御能力を持っています。簡単にいえばジョルノが攻撃されても当たる前に時を巻き戻してなかったことにするため、一切の攻撃を無効化する能力。えっ、つよ。

(GER能力の詳細は下記記事にて)

もしメイド・イン・ヘブンの時間加速に対して発動していたなら、そもそも時の加速が始まる前に巻き戻ります。何度やっても巻き戻るため、GERの能力が発動していれば時間の加速そのものを封じ込めることができたはずなのです。

しかしストーン・オーシャンで描かれた通り時は加速し一巡するにいたりました。GERの自動防御能力は発動しなかったのです。

時の加速はただのスタンド能力

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーン・オーシャン16巻より ©荒木飛呂彦/集英社。

時を加速させるメイド・イン・ヘブンの能力

結論、GERの自動防御が発動しなかったのはメイド・イン・ヘブンの時間加速は攻撃ではないから。

スタンド能力を使われることがすべてジョルノへの攻撃ってわけではありません。実際、5部作中、ボスはGERによって時を戻されて攻撃をなかったことにされてしまいましたが、少し先の未来を観る能力エピタフを使うことは制限されませんでした。

例えば、ジョルノの髭を剃っている最中の床屋のにーちゃんがなにをトチくるったか刀を持ち出したとしても、時が巻き戻ることはありません。なんならそのまま刀で髭剃ってても何もしないかもしれない。

しかし、床屋のにーちゃんがそのままジョルノの首に斬りにかかったら、まず間違いなくGERは能力を発動し、なかったことにするはずです。オボエタゾォ……

時の加速はジョルノに直接危害を加えていない

同じように、メイド・イン・ヘブンがやったことは時を加速させただけ。無機物は時間経過が早いために朽ち果ててしまいますが、人間や生物の寿命が短くなるわけでもなく、ジョルノ自身に直接的に作用する能力ではなかったのです。

だから地球規模でメイド・イン・ヘブンの能力が展開されたとしても、GERが攻撃を受けたものとして能力を発動することはできなかったものと思われます。

もう一例持ち出すなら、メイド・イン・ヘブンよりも少し前に全世界規模で発動されたボヘミアン・ラプソティーもGERは止めていません。

これはボヘミアン・ラプソティーを使ったウンガロがジョルノにとっては異母兄弟だから忖度したわけではありません。単純に「物語のキャラクターが作品から飛び出して動き出す」ところまではジョルノにとって別段直接的な害のない能力だったからでしょう。

もしキャラクターたちがジョルノに襲いかかればGERも自動防御能力を発動させるはず。

(ボヘミアン・ラプソティーそのものの発動まで巻き戻るか、キャラクターの攻撃単位で巻き戻るかまでは不明ですが、多分後者だろうな)

要は、GERがジョルノへの攻撃と判断するかどうかにかかっている、って話。自説ですけど。

極論、たとえ地球の裏側からでもジョルノに向けて核ミサイルを撃てばGERがなかったことにしてくれるはず。

しかしジョルノとは関係なく核戦争が起こり、「199x年世界は核の炎に包まれた! だが、人類は死滅していなかった! でもジョルノは放射能で死んだ」となっても、GERにはどうにもならないのではないでしょうか。ある意味、自然現象ですから。

一巡した世界にジョルノはいないかも

しかし残念なことに、一巡した新しい世界にジョルノは存在しないかもしれません。

ストーン・オーシャン最終版、徐倫たちは奮闘するもプッチ新婦とメイド・イン・ヘブンを止められず世界は一巡してしまいます。ただ、最終的にはエンポリオの奮戦によってプッチ神父の目論見は破綻。

これによ理、世界は元とは微妙に違う新しい世界にに移行(その事実を知っているのはエンポリオだけ)。

その新しい世界を描いた作品が第7部 スティール・ボール・ランであり、第8部 ジョジョリオンなのです。

その第7部 スティール・ボール・ランで、新しい世界のディオ(DIO)ことディエゴ・ブランドーが命を落としてしまいます。

ご存じのとおりジョルノはディオの息子。一巡した世界で血縁関係がどこまで忠実に再現されるかは不明ですが、ジョルノの父親であるディオが死んでしまったからには、ジョルノは生まれすらしない可能性大

この仮説が正しければメイド・イン・ヘブンによってジョルノは存在そのものを抹消される結果に到るわけですが、それもGERを責めることはできません。GERはディアボロのキング・クリムゾンとは真逆で、結果ではなく過程を重視するスタンドですから。

絶対にやつを阻止しなくてはいけない! ぼくの未来のために!!

ただ、もともとディオは第一部で身体を失い首だけになり、ジョナサン・ジョースターのボディを手に入れたのが第3部で登場するDIO。

つまりDIOのディオ成分は頭だけで、身体はジョナサン・ジョースターなんですよね。だからDIO自身もジョルノたち息子もジョースター家の証である星形のアザも持ってるし、互いの存在を感じ取ることができるのです。

そういう意味では、新しい世界でディエゴ・ブランドーが死んでいても、ジョルノは新しい世界のジョナサンの息子として生まれてくることができたかもしれません。そうであって欲しい。彼のような黄金の精神を持った若者がわけわからん神父のエゴで消えてしまうなんて、あまりにも理不尽すぎる。

まとめ:メイド・イン・ヘブンの時間加速にGERが反応しなかった理由

そうでなくても、そもそもメイド・イン・ヘブン発動時にジョルノがどこにいたかも不明。その点、単純にGERの能力に範囲が届かなかった可能性も否めません。

一応、ストーン・オーシャンジャンプコミックスの空きページで「ジョルノもプッチ神父の引力に惹かれてフロリダに来ていたかもしれない」としていますけど、あくまでもかもしれない、ですし。

さすがにそれを「ジョルノォーッ! いますぐGERでメイド・イン・ヘブンを止めるんだァーッッ!」ってのは無茶振りがすぎますよね。

ジョルノだって忙しいし。すぐ怪我するミスタの面倒も見てあげないと。ヤサシクシテーッ。

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