天国の意味とプッチがしたかったこと

天国の意味とプッチがしたかったこと

ジョジョの奇妙な冒険 第6部ストーン・オーシャンのラスボス、プッチ神父。

なにか彼をあれほどまでに駆り立てたのか、プッチ神父の言う天国とはなにを意味するのかを解説します。

すべては天国に行くため

メイド・イン・ヘブンの時の加速能力

ジョジョの奇妙な冒険 コミック16巻より ©荒木飛呂彦/集英社

承太郎や徐倫たちにも聴こえるようにめちゃゆっくりしゃべってくれるプッチ神父

プッチ神父の目的はDIOが語った「天国」にたどり着くこと。しかしジョジョ第3部でDIOは敗北。天国に行く方法が記されたDIOの手記も承太郎によって焼かれてしまいます。

プッチ神父は、天国に至る方法を知るため、手記を読んだ承太郎の記憶を読むことを画策。

自身のスタンド能力 ホワイトスネイクで記憶を抜き出すこと自体はできますが、なにせ相手はあのDIOをも破った承太郎。簡単に記憶のディスクを奪えるわけがありません。

そこでプッチ神父は承太郎のスキを作るため、娘の徐倫をハメて自身のいる刑務所に入れました。

もちろん親友DIOの仇をとることも目的のひとつではあったのでしょうが、プッチ神父の主目的はあくまでも天国に至ることでした。

明日「死ぬ」とわかっていても「覚悟」があるから幸福なんだ

そしてそれこそ幸福である!

ジョジョの奇妙な冒険 コミック13巻より ©荒木飛呂彦/集英社

妙なループの押し付けはやめていただきたい

プッチ神父が目指す天国とは、覚悟が決まった世界

具体的には、すべての人々がこれから起こることをすべて知っていて覚悟をもって臨むことができる世界

時を加速し一周させることで、すべての人類は自分自身になにが起こるか一度経験済み。なので、このあと自分になにが起こるのかがわかるのです。

そして、本人がどんなに気をつけようとその運命は変えられません。例えば書類を踏んで転ぶとわかっていれば、必ず転ぶ。

時の加速によってすべてを体験してきた全生物

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーン・オーシャン モノクロ版 11 (ジャンプコミックスDIGITAL)より ©荒木飛呂彦/集英社

強くないけどニューゲーム状態

秘密の部屋に逃げ込むと決まっていれば、反対側に行こうとしても何かしらの出来事で必ず秘密に部屋に入ることになる。そう運命づけられてしまっているから。

行動を変えてことで過程が多少変わったとしても、結果は決して変わりません。その運命に介入できるのはプッチ神父のみ。プッチ以外の人々ができることは「覚悟」だけ。

覚悟できることこそが幸福であり、覚悟できる世界こそが天国。それがプッチ神父が目指した天国であり、最強のスタンドメイド・イン・ヘブンも時の加速も、プッチにとってはその手段でしかありません。

もう一回遊べるドン!!

要は「人生をゲーム二周目みたいに繰り返せば初見殺しもトラウマ展開も覚悟のうえで挑めて幸せじゃん?」 ってこと。

もう一回遊べるドン!!

ただ、それがゲームとしても人生としても面白いのか、って言われるとまた話が違う気がするんですよね。結局悲劇は繰り返されるわけだし。

関係ないけど、昔聞いた話で「死後、地獄に行く前に自分が過ごして人生すべての時間を映像として見せられる」って罰そのまんま。

プッチ神父が天国を目指した理由

若かりし頃のプッチ神父の善意が引き起こした悲劇

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーン・オーシャン モノクロ版 9 (ジャンプコミックスDIGITAL)より ©荒木飛呂彦/集英社

若かりし頃のプッチ神父の善意が引き起こしてしまった悲劇

明日死ぬと分かっていても覚悟があれば幸福、なんて全人類(全生物)はとんでもないエゴを押しつけられたものです。

こんな暴論にいたった原因はプッチ自身が過去、善意によって引き起こした妹の悲劇にあります。

双子の片割れが死産だと聞かされてきたプッチ神父は、ある母親の懺悔により弟ウェス=ドメニコ・プッチ(のちのウェザー)が生きていて、別の家の子どもとして暮らしてきたことを知ります。

しかも、そのウェスとプッチの妹は恋人同士として愛し合ってる。血の繋がった兄妹同士で、そうとは知らず。

で、プッチは街のゴロツキに2人を別れさせるよう依頼しますが、ゴロツキはあらぬ誤解(?)からウェスを暴行&プッチの妹を凌辱。ウェスが絶命した思い違いをしたプッチの妹は自殺してしまうのです。

そんな悲劇を味わったからこそ、エンリコ・プッチは「覚悟」をした世界=天国なんてアホな考えに至ったのです。

しかも折よくDIOがそんな世界に至る

ちなみに結局ウェスはかろうじて生きていたのですが、スタンド能力ヘビーウェザーが暴走して手をつけられない状態に。

そこでプッチが記憶DISCを抜いてヘビーウェザーの能力ごと封印しておいたのが、ウェザーリポートでした。

DIOと天国

プッチ神父は全生物に覚悟のできた世界 = 「天国」を提供するつもりでした。それが善意の押し付けにせよ、ジョースターご一行を除いて全生物に平等に天国を与える予定だったのです。

が、DIOが人々のために「天国」を創るつもりだったとは思えませんよね。どうせロクでもないこと考えてたに違いない。

実のところDIOの言っていた「天国」もプッチと同じ一周した世界なのかはちょっと不明。

ですが、DIOでも同じメイド・イン・ヘブンを発現したとしても、時の加速と一周させる能力って世界征服にはもってこいですよね。

なんせ、ほかの生物たちはどんなに頑張っても決まった運命を繰り返すだけなのに対して、DIOだけは運命を変えることができるのですから。

同じ能力、同じ天国でも、プッチ神父とDIOとじゃ意味合いが全く違う。ホント、スタンド能力って使いよう。

単純なスタンドの能力としても「時間加速」は「時間停止」よりも強く、(相性の問題はあれ)上位互換だったといえますし、なにより吸血鬼であるDIOにとっては非常に相性のいい能力。

なんせ、DIOが傷を負っても敵から見れば一瞬で回復するし、気化冷凍法とか目からビーム使えばスタンドで殴らなくても勝てる。別に気化冷凍法なんかしなくても殴るだけで大抵の相手には勝てるけど

天国のその先、オーバーヘブンへ

なお、IFストーリーではありますが、ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン」で天国へ到達したDIOが登場します。

パラレルワールドで3部の承太郎たちに勝利し世界を征服したDIOです。スタンド名は「ザ・ワールド・オーバー・ヘブン」。

「メイド・イン・ヘブン」どころか、もう天国を超えた先に行っちゃってる。

**ザ・ワールド・オーバー・ヘブンの能力は「真実を書き換える」**こと。

要は現実を書き換えることが可能な能力。

毎度の拳で殴る(触れる)ことで敵を存在ごと消したり、自身がダメージを受けた事実をなくして回復するなど、もはやチートどころの騒ぎじゃない。

やはりDIO様こそ神!

ザ・ワールド・オーバー・ヘブンはホントに強くて、最強主人公として名高いジョルノのゴールデン・エクスペリエンス・レクイエムやジョニィのタスクACT4すらも一蹴。

ゴールデン・エクスペリエンス・レクイエムは攻撃を受けたことすらなかったことにするはずなのですが、DIOとザ・ワールド・オーバー・ヘブンのスタンドパワーの前には無力でした……

そんなもんどうやって倒すかって?

ザ・サンが裸足で逃げ出すほどのあっつ〜い展開があるので、ぜひご自身の目でお確かめください。

まさか! 「同じタイプのスタンド」……!

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ゲームめちゃくちゃ高いんだけどなんで……?

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