十二国記 時系列まとめ【千年前~白銀の墟 玄の月】

十二国記 時系列まとめ【千年前~白銀の墟 玄の月】

設定や世界観の作り込みがすごいからたくさんの出来事があるうえにエピソードによって話がかなり前後するため時系列を把握しにくい十二国記

細かい部分が抜け落ちてしまったアナタのために、時系列を画像&表でまとめました。

まず陽子がやってきた年を基準に十二国記シリーズ全体の時系列を解説し、続いて作品エピソード・読む順番にそって主な出来事の時系列を解説します。

なお、ネタバレをふんだんに含みます。まだ全部お読みになってない方は注意。

目次

十二国記 短編を含む全作品を時系列で解説

十二国記シリーズ全編時系列 縮小版・クリックで拡大版へ

※画像では省いていますが、年数や月数などは基本的にすべて約がつきます。

まず十二国記の時系列全体像。ただ、↑ で表示されている画像は低解像度版で小さめです。ズームして細かい部分を読みたい方・保存したい方はこちらの高解像度版をどうぞ。画像をクリック・タップすると開く新しいタブの画像も高解像度版です。

なお、基本年単位で書いていますが、実際には半年や数か月程度の差だったりもします。

たとえば風の海 迷宮の岸で驍宗が登極してから黄昏の岸 暁の天で驍宗と泰麒が行方不明になるまでは実際には半年くらいしか経っていません。一応、蓬山へ帰還してから行方不明まででいえばほぼ1年経ちますが。

細かい部分ではこういった誤差があるので、最低でもプラスマイナス数か月から1年程度のズレはあるとお考えください。

以下は時系列のテキスト版。目安として慶の前元号 予青(舒覚時代)、陽子即位後の新元号 赤楽、驍宗即位で改元した戴の新元号 弘始も記載しています。ご参考になれば幸いです。

十二国世界 時系列年表

千年以上前
  • 失道で代麒を失った戴の代王が泰山を襲撃し女仙を皆殺し、麒麟の捨身木に火を放ったのちに崩御
  • 大罪により戴の国氏が代から泰に変わる
  • 戴の国氏と同時に泰山の名称も変更となり、以後大きな変事があるごとに変わるように
約千年前
  • 戴の国氏が代から泰に変わって以来たびたび変わっていた泰山の名が、蓬山で落ち着く
約900年前
  • 斎麟がのちに賢帝として名高い才の遵帝を選び斎王登極
約600年前
  • 宗麟 昭彰が宿屋の主だった櫨先新を選び宗王登極
  • 人道的見地から出兵した斎王遵帝、範の国境を超えた瞬間に斎麟が失道し即崩御
  • 才の国氏が斎から采に変わり、他国への出兵は大罪として覿面の罪と呼ばれる故事に
約500年前
  • 応仁の乱中(1467~1478年)、口減らしのために捨てられた六太を宗麟 昭彰発見し、蓬山へ連れ帰る
  • 9年後、延麒 六太は蓬莱で出会った小松尚隆を延王に選び登極
  • 2年後、延麒 六太と更夜が出会い友人としての誼を結ぶ
  • 18年後、元州令尹 斡由が反乱を起こすも鎮圧される(東の海神 西の滄海)
  • しばらくあと、延王 尚隆と延麒 六太が斡由と更夜を思う(漂泊)
  • 延王登極と同時期、仲間とともに木の奇病を見つけた雁の官吏 標仲は、特効薬となる新しい草を延王に届ける(青条の蘭)
約300年前
  • 範の呉藍滌が氾麟 梨雪に選ばれ氾王登極
約120年前
  • 柳の官吏だった助露峰が劉麟に選ばれ劉王登極
約100年前
  • 慶へ流された大木鈴が旅芸人と各国をめぐり、才で梨耀と出会い数十年下働き(風の万里 黎明の空)
約90年前
  • 恭の商人の娘 珠晶が昇山、供麒に選ばれ供王登極(図南の翼)
約50年前
  • 巧で塙麟に選ばれ、前塙王が登極
約45年前
  • 先の采麟が死去、采王(諡:扶王)も崩御
約40年前
  • 舜で徇麒に選ばれ現徇王が登極
約35年前
  • 反扶王の徒党 高斗の若きリーダーだった砥尚が当時8歳の采麟 揺籃に選ばれ登極
約30年前
  • 芳で健仲達が峯麟に選ばれ峯王登極
約15年前
  • 蓬山で蝕が起き、泰果が蓬莱へ流され行方不明(風の海 迷宮の岸)
  • 20余年続いた治世ののち、采麟 揺籃が失道し采王 砥尚が禅譲、諡は梧王(華胥)
約12年前
  • 才の先王 砥尚のおばにあたる黄姑が采麟 揺籃に選ばれ采王登極
約6年前
慶:予青元年
  • 商家の娘だった舒覚が景麒に選ばれ登極、元号は予青
約5年前
慶:予青2年 / 戴:弘始元年
  • 延麒が蓬莱で泰麒を発見し、廉麟の協力で蓬山へ帰還する
  • 同時期、雪の降る日の日本で、祖母によって自宅の庭に立たされていた高里 要が忽然と姿を消し行方不明になる
  • 数か月後、夏至に昇山した驍宗が泰王登極、戴の元号が和元32年からに弘始元年に(風の海 迷宮の岸)
  • 登極してすぐの冬、泰麒が廉麟を訪ねて漣へ(冬栄)
  • 泰麒不在のあいだに、驍宗は政庁の粛清を行う
約4年前
慶:予青3年 / 戴:弘始2年
  • 禁軍将軍 阿選が謀反を起こし、登極からわずか半年で驍宗、泰麒が行方不明(黄昏の岸 暁の天)
  • 同時期、日本のとある街で祖母の葬式の最中、行方不明だった高里 要が記憶喪失状態で帰還(魔性の子)
約3年前
慶:予青4年 / 戴:弘始3年
  • 芳国恵州侯 月渓があまりに苛烈な法で民虐げてきた峯王を、峯麟もろとも弑逆
  • 前峯王の娘で芳国の公主 祥瓊は孤児として恵州の里家に預けられるれる
  • しかし里の住民らに正体が発覚したため、月渓が保護し恭国へ送る(風の万里 黎明の空)
約2年前
慶:予青5年 / 戴:弘始4年
  • 舒覚が女性を追放令を出し、蕭蘭が行方不明に(短編:丕諸の鳥)
約1年前
慶:予青6年 / 戴:弘始5年
  • 失道した景麒を救うため舒覚が禅譲し崩御、諡は予王
  • 舒覚の妹 舒栄が塙王の後ろ盾により偽王として立つ
  • 同時期、慶国の空行師により両親を殺された蓮花が暦作りをする嘉慶の下で下働きをする(短編:風信)
基準・0年
慶:赤楽元年 / 戴:弘始6年
  • 3月頃(推定)、景麒が陽子を十二国へ連れてくるが、陽子ははぐれ巧に流れつく
  • 景麒は塙麟に捕えられ慶の偽王 舒栄の元へ送られる
  • 陽子は妖魔に命を狙われ、多くの人々に騙されながらも楽俊と出会い、数か月に渡る旅を経て雁へ
  • 数か月後、延王の助力により偽王軍の拠点を急襲、景麒を奪還する(月の影 影の海)
  • 帰還から8ヶ月が経ち、陽子景王として登極(風の万里 黎明の空)
  • 登極から1ヶ月後、即位式の1か月前、陽子と楽俊が鸞を使ってやりとりをする(書簡)
  • この時点で塙麟は死去、塙王は危篤状態
  • 登極より2か月後、即位式が行われ、元号が予青7年から赤楽元年に改元
  • 登極から少しして、采王が梨耀から鈴を保護、鈴は慶を目指す
  • 同じく登極から少しして、恭国の王宮で下女として働いていた祥瓊が供王の御物を盗んで逃亡、慶を目指す(風の万里 黎明の空)
約1年後
慶:赤楽2年 / 戴:弘始7年
  • 即位式から4か月後、十二国世界のことを学ぶため陽子が身分を隠し滞在した和州で乱が起こる
  • 陽子、和州で乱に参加した鈴や祥瓊らの助力を得て冢宰 靖共ら汚職と暴政の元凶になっていた諸官のあぶり出しに成功し、乱を治める
  • 元麦州の面々を朝廷と禁軍に迎え入れ、初勅として伏礼を禁じる(風の万里 黎明の空)
  • 和州の乱に前後(推定)して、柳の秋官 瑛庚が殺人鬼の量刑で思い悩む(短編:落照の獄)
  • 同時期、失道により塙麟を失っていた塙王が崩御
  • 和州の乱後、祥瓊が供王 珠晶と芳の恵州侯 月渓に許しを乞い、月渓は仮王の座につく決心をつける(短編:乗月)
  • 同時期、柳で風漢と利広が30年ぶりに再会する(短編:帰山)
約2年後
慶:赤楽3年 / 戴:弘始8年
  • 戴の李斎将軍が保護を求め慶へ
  • 秋ごろ、陽子ら蓬莱にて泰麒を発見・保護し、泰麒は李斎と戴へ(黄昏の岸 暁の天)
  • 同時期、高里 要がとある日本の海沿いの街で呪いの子として騒がれ教育実習生 広瀬に保護されていたが、嵐の夜にエンオウに連れ去られる(魔性の子)
  • その後、戴に到着した泰麒と李斎は驍宗捜索を開始し、降霜の頃に泰麒は李斎と別れて白圭宮へ(白銀の墟 玄の月)
不明
  • 農夫だった鴨世卓が廉王に登極した詳しい時期や廉麟の生まれ時期は不明
  • 鴨世卓は少なくとも風の海 迷宮の岸より前には登極している
  • 廉麟は少なくとも泰麒、景麒よりも早く生まれていると思われる

以下、各巻ごとの主な出来事と時系列です。

Episode1 月の影 影の海:0年

蓬莱(日本)で普通の女子中学生だった陽子だが、実は王気をもった胎果だった。

景麒は誓約のため蓬莱に向かうも、同時に妖魔(塙麟の使令)による襲撃がはじまる。

いそぎ誓約をすませ、襲撃をかわしつつ月の影を通り十二国世界へ。しかし待ち伏せに遭い陽子は一人はぐれ、景麒は塙麟に囚われ偽王のもとへ送られてしまう。

巧国の海岸にたどり着いた陽子は、度重なる妖魔の襲撃に疲労困憊し、人々の悪意に心を荒ませる(ガンバレ陽子、ガンバレ初見の読者、ネズミが出るまでの辛抱だ)。

そしてネズミの半獣 楽俊と出会い、ともに雁を目指すことに。

~数ヶ月(8か月以内)

道中妖魔の襲撃に遭い楽俊とはぐれながらも雁に到着。楽俊と再会する。

数十年前にこちらへ流されてきた海客、壁落人との会話で陽子が景王と判明し、延王へ保護を求める。

そののち、延王の助力を得て偽王軍に囚われていた景麒を奪還。偽王軍の反乱を鎮圧。

陽子十二国世界に帰還から8か月

陽子、慶国女王として登極。

Episode2 風の海 迷宮の岸:15年前 / 5年前

陽子が来るよりも17年前、蓬山の泰果が蝕により蓬莱へ流される。

玄君要請により各国麒麟ら、女仙らによって捜索されるが見つからず。

泰麒帰還から10年後(陽子帰還の5年前)

泰果が流されてから10年。血と肉食に弱い麒麟は蓬莱で長くは生きられず、10年経って戻った麒麟の例はなかったためため泰麒の生還は蓬山でも半ば諦められていた。

しかし、度々蓬莱へ赴いていた延麒が麒麟の気配を発見。廉麟が持つ漣の宝重 呉鋼環蛇によって蓬山に連れ戻される。

その後、泰麒は蓬山数か月を過ごし、夏至に黄海に入った驍宗が泰王に選ばれ登極。

蓬山にきた当初は転変もできず使令の下し方もわからず戸惑っていたが、伝説級の妖魔 饕餮を使令に下す。

Episode3 東の海神 西の滄海:約500年前

延麒が入った延果が蓬莱へ流されてから数年。

室町時代の蓬莱=倭の国において応仁の乱(1467年~1478年)の最中、幼い六太は貧しい家の口減らしのため山中に捨てられる。

その六太を宗麟 昭彰が発見、女怪 沃飛が保護して蓬山へ。

延麒 六太の蓬山帰還から6年後

延麒 六太、女仙 少春の言葉がきっかけで蓬山を飛び出す。

そのまま蓬莱を放浪。

蓬山を飛び出してから3年後

瀬戸内で生き倒れた延麒 六太、付近を治める領主の息子 小松尚隆に拾われる。

その後、領地を攻め滅ぼされ失意の尚隆を延麒が雁へ連れ帰り、王に選んで登極。

尚隆の延王登極から2年後

六太が妖魔に育てられた子、更夜と出会う。

二人は友人としての誼を結ぶ。

18年後(尚隆 登極から20年後)

元州侯、元魁の息子で元州令尹である斡由の命により更夜が延麒 六太を拉致。

斡由は六太を人質に反乱を起こすも更夜にも見捨てられ、死亡。

更夜は罪を赦され、「 いずれ妖魔も等しく暮らせる国にする 」との延王・延麒に約束されつつ黄海へ。

その後、延王・延麒は約束を守り妖魔も騎獣などと等しく扱う法をつくるが、更夜は雁へ戻ることはなく黄海に暮らし続け、黄海の神仙、犬狼真君として神籍に入る。

関連作品 漂舶(ドラマCD同梱・書籍未収録):斡由反乱鎮圧からしばらくあと

王宮の厳しすぎる締め付けから逃走した六太が、令艮門へ行くと、更夜への伝言として門番へいいつけていた言葉に、自分の知らない文言が加えられていたことを知る。

文言が示す場所へ向かうとそこには、墓前で逆賊 斡由を偲ぶ延王の姿があった。

Episode4 風の万里 黎明の空:陽子帰還から約8か月後~1年

登極したばかりの王、両親と地位を奪われた元公主、言葉もわからぬ世界へ放り込まれた海客。

数奇な運命をたどる3人の少女が、虐げられた民のために立ち上がるさまが描かれます。

メインストーリーは陽子の帰還から約10か月後に行われた即位式からですが、鈴と祥瓊のバックボーンを描く部分で過去にとびます。

約100年前(明治時代)

口減らしのため家を出された少女、大木鈴が奉公先の都会へ向かう途中、流されて十二国世界へ。

慶に流れ着いたのち、旅芸人の一座に拾われて諸国をめぐっていたおり、才で梨耀と出会い、頼み込んで下働きをしてもらうことに。

その後、いびられながらも約百年務める。

陽子帰還より約3年前

芳にて厳しすぎる刑罰に反乱がおこり、芳国恵州侯 月渓が峯王を弑逆。

后妃と峯麟も処断するも、公主 祥瓊の命はとらず仙籍から抹消し王宮から追放。祥瓊は月渓の用意した戸籍により、恵州の盧にて孤児 玉葉として暮らす。

しかし公主 祥瓊であることが発覚し住民らに殺されかけたところを月渓に保護され、恭へ。下働きの下女として働くことに。

陽子即位から数ヶ月(帰還から約1年後)

陽子の登極と即位に前後して、梨耀のひどい扱いに逃げ出した鈴は采王 黄姑の庇護を受け、海客の女王、陽子に会うために慶を目指す。

同じ頃、供王の御物を盗み出し逃亡していた祥瓊も景王登極の噂を聞きつけ慶を目指す。

当の景女王 陽子は自身の不甲斐なさを嘆き、景麒に紹介された和州の遠甫を訪ね、十二国世界のことを学ぶため滞在。

その折に元麦州の面々と和州の住民らが反乱を起こす。和州に集まっていた陽子3人も参加。

これを機に慶国冢宰 靖共らの横暴が暴かれ失脚。各地で暴政を行っていた靖共一派を一掃し、元麦州の面々を重臣に迎える。

Episode5 丕緒の鳥(短編集)

丕緒の鳥はEpisode5になってはいますが、本編のストーリーに直接関係ない短編集。時系列もバラバラです。

新潮社の文芸誌yom yomで発表した丕緒の鳥(yom yom vol.6)と落照の獄(yom yom vol.12)に書き下ろしの青条の蘭と風信の2編を加えて刊行。刊行年は2013年で、2019年に本編最終巻 白銀の墟 玄の月 が発売されるまで長いこと最新作でした。

十二国記シリーズ自体の出版社移植後に発売されたため、丕緒の鳥は講談社版・ホワイトハート版はなく新潮社の完全版のみ存在します。

丕緒の鳥:陽子の景王即位式前後

慶国に新王が即位し、大射の準備を命じられた冬官、羅氏の丕緒。先王の女性追放令によって親しい羅人 蕭蘭を失ったことや、新王の即位式で民に似た鵲(陶鵲)を射抜く大射の儀の意義を考えながらも、蕭蘭の残した意を汲んで大射の儀を見事成功させる。

これを最後に羅氏を辞する決意を固めていた丕緒だったが、新王に呼び出され「 今度は御簾など無しに、二人で見たい 」と語られ、矢をかわして新王陽子のもとへ飛び込む一羽の鵲を思い描く。

新潮社の文芸誌 yom yom vol.6に掲載された短編作品。

落照の獄:慶の和州の乱が終わった直後(推定)

柳全土を震撼させた殺人鬼 狩獺の量刑を任された柳国の秋官 瑛庚は、殺刑を求める市井の声と、殺刑を停止した柳国の法と、まるで法治・政治すべてに興味をなくしたかのような態度をとる劉王との狭間で悩む。

審理行き詰まった瑛庚は、直接話を聞くため狩獺に面会する。

新潮社の文芸誌 yom yom vol.12に掲載された短編作品。

青条の蘭:延王 尚隆登極前後

前王の圧政と長い空位により荒れていた雁で、山毛欅(ブナ)の木が石化する奇病が発生。もとより使い道の少ない山毛欅だったが、石化したあとは高く売れるため多くの民はこれを売って生計を立てるようになった。

が、このまま奇病が進めば大規模な山崩れや獣による里襲撃の危険性が高いことに官吏 標仲らが気づく。

標仲は仲間とともに特効薬となる草、青条を発見。新王登極の報せを聞いた標仲は青条の卵果が実らせるよう、延王に届ける決心をつける。

さまざまな困難に遭いながらも、仲間と多くの国民の助力によりその苗を玄英宮へ届けさせる。

丕緒の鳥刊行のため書きおろされた作品。

風信:景王 陽子登極の2年前~1年前頃

景麒に心を奪われた女王 舒覚が慶国から女の追放令を出した。蓮花が住む街の人々は女性を外出させず家の奥に隠すことで難を逃れようとしたが、軍の飛行師による襲撃に遭い、蓮花は家族を失ってしまう。

蓮花や生き残りの女性たちは荒民として雁を目指す道中、摂養の街で国王崩御の知らせを聞く。故郷に戻る女たちとは別れ、蓮花は摂養で暦を作る役職にある保章氏、嘉慶の槐園の下働きとして暮らすことに。

浮世離れした嘉慶や部下たちの暮らしに戸惑いながらも、彼らの優しさとのんびりした生活に馴染んでいく最中、偽王とも噂される新王の軍が摂養を焼き討ちにする。

丕緒の鳥刊行のため書きおろされた作品。

Episode6 図南の翼:陽子帰還の約90年前

恭国首都連檣に住まう豪商の娘、珠晶が昇山を決心し、家を飛び出す。

道中出会った青年 利広や朱氏の頑丘の助力を得て黄海を旅し成長。供麒に選ばれ供王として登極する。供麒、怒られる。

Episode7 華胥の幽夢(短編集)

5編の短編を収めた短編集。うち2作品は文芸誌に掲載されたものを、3作品は作者の小野不由美が自ら同人誌へ寄稿したものを改稿。

同人誌に掲載されていた作品について、あとがきでは書き下ろしとされています。

現在販売されている新潮文庫 完全版でEpisode7扱いではありますが、丕緒の鳥と同じく一編一編の時系列はバラバラです。

冬栄:驍宗が登極して数か月後の冬

驍宗の登極後の冬頃、泰麒が漣国へ廉王・廉輪を訪ねる。泰麒は風変りな王 鴨世卓から仕事と役目の違いを説かれ、自分自身の麒麟としての「 役目 」に気づく。

のちに明かされるが、驍宗は泰麒がいないあいだに政庁内の粛清を行っていた。

講談社の文芸誌、メフィスト2001年5月増刊号の掲載作品を改稿して掲載。

乗月:慶国 和州の乱ののち

先の峯王を弑逆した恵州侯 月渓は、自身を仮王にと希う諸官の声を無視し、王宮にあった官邸も引き払うと宣言。

そんな折、慶国の禁軍将軍 青辛が月渓宛の親書が送られる。親書は景王からのものと、先の芳国公主にして供王の御物を持ち逃げした祥瓊からのものだった。

祥瓊は月渓に自身の父である先王を諫めなかった自身の不明を詫び、許しを乞うと同時に、供王に詫びるため恭へ向かう。

作者の小野不由美氏が同人誌 中庭同盟に寄稿した作品「 函丈 」の改稿版。

書簡:陽子の景王即位式 一か月前

陽子が景王として登極して間もなく、即位の儀まであと一か月と迫ったころ。

新王の陽子と雁の大学に入った楽俊が、鸞を使ってやりとりをする。陽子には胎果の新王ならではの苦労、楽俊には半獣ならではの苦労もあるけれど、それは伏せて、少しだけ背伸びした近況を伝え合う。

蓬山に新しい塙果がなったこと=塙麟が亡くなったこと、塙王も危篤であること、陽子が楽俊の母を訪ねたことが陽子によって語られる。

作者 小野不由美氏が同人誌 中庭同盟に寄稿した作品の改稿版。

華胥:陽子帰還の約15年前

先王 扶王の暴政を糾弾し、崩御後は傾く国を支えた徒党 高斗のリーダーだった砥尚は、采麟 揺籃によって才国の新王に選ばれる。

登極した砥尚枕元において眠ると理想の国を夢見せてくれる重宝、華胥華朶を与え、「 才をお前の夢見る国に日々近づけ、いずれ理想の国にする 」と約束した。

しかし国は采麟の一向に理想に近づくことなく、20余年の治世のすえついに采麟が失道。朱夏は華胥華朶の秘密を悟る。

「 責難は成事にあらず 」

講談社の文芸誌、IN★POCKET 2001年4月号掲載作品の改稿版。

帰山:慶国 和州の乱平定、初勅ののち

法治国家として名高い柳国は、現劉王により厳格な法が運用され、120年もの治世が続いていた。

その柳国の首都・芝草で2人の男、風漢と利広が30年ぶりに再会。お互い、酒を酌み交わしながら、会うのはいつも傾きの兆しがある国だった、と語り合う。

塙麟に続き、塙王が崩御したことが言及される。作者 小野不由美氏が同人誌 麒麟都市に寄稿した作品の改稿版。

Episode8 黄昏の岸 暁の天:泰王登極から1年後と、さらに6年後

陽子帰還の6年前、泰王の登極から半年が過ぎたころ。地方で起きた乱を平定するため軍を率いて鴻基から出陣した驍宗が行方不明に。

驍宗行方不明の報せを聞き浮足立った王宮、白圭宮で禁軍将軍 阿選が泰麒を襲撃。泰麒は鳴蝕を起こし蓬莱へ逃れるも、角を失い記憶と麒麟としての力を喪失。

鳴蝕による被害の混乱に乗じて阿選が白圭宮と政治中枢を掌握、偽王として立つ。

驍宗・泰麒の行方不明から約6年(陽子帰還から約2年)

和州の乱から1年。慶の王宮に、驍宗・泰麒とも親しかった戴の瑞州師将軍 李斎が命からがら慶の王宮へたどり着く。

李斎により泰王 驍宗と泰麒の行方不明と阿選による暴政を聞き及んだ景女王 陽子は助力を決心。

延、範を中心に各国へ協力を求めて泰麒を捜索し、蓬莱で発見。蓬山 玄君の助言を受け、延王が泰麒を十二国世界へ連れ帰る。

Episode0 魔性の子:黄昏の岸 暁の天と同時期

陽子の十二国世界帰還より7年前に突如として行方不明になっていた高里要が約1年後、祖母の葬式に突如として現れる。

行方不明の間の記憶はなく所持品どころか服すら着ていない状態で行方不明中のことは不明。神隠しとされた。

それから6年後、高校に進学した高里要は教育実習生としてやってきた広瀬と交流を深めるが、高里要自身を取り巻く謎の力により、多数のけが人や死者が出てしまう。

世間の注目を集め身の危険すら感じ始めたころになった嵐の夜、海の向こうから異形の存在とともにやってきたエンオウと名乗る人物が高里要をいずこかへ連れ去る。

Episode9 白銀の墟 玄の月

長編はこれにて完結予定。

2019年10月12日 第一巻、第二巻発売。

2019年11月9日 第三巻、第四巻発売。

  • 価格   ¥ 737
  • メーカー小野 不由美 and 新潮社
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まとめ:十二国記の全作品 時系列とあらすじ

あと、読み違い・解釈間違いによる誤りがあったらごめんなさい。

そうでなくても誤字・脱字があるかも。可能な限り検証して直しますので、ご指摘いただけると幸いです。

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