「赤い」彗星のシャアなのに機体の色がピンクなのはなぜ?

「赤い」彗星のシャアなのに機体の色がピンクなのはなぜ?

機動戦士ガンダム、通称ファーストガンダムで主人公アムロ最大のライバル シャア・アズナブル

自分専用にチューンアップした「 赤い 」機体に乗って戦うことで「 赤い彗星 」と呼ばれ、連邦軍の畏怖を受けるジオン軍屈指のエースパイロットです。

しかしガンダムオタクは意外と気づかず、はじめてファーストガンダムを観る初心者の方から指摘されて目からウロコだったりするのがですね。

シャア専用ザクとかシャア専用ズゴックとか「 赤い彗星のシャア 」が乗る機体ってアレ、「 赤じゃなくてピンク」 じゃない?

ピンクの塗料(絵具)が大量に余っていた説

どう見てもピンクなシャア専用ザク

機動戦士ガンダム 第5話 大気圏突入より ©創通・サンライズ。

うん、どう見てもピンクだよね。

シャアの乗機が赤ではなくピンクで塗られている理由。

それはアニメガンダム制作当時、東映にピンクのセル画用の塗料(絵具)が大量に余っていたから、が通説です。

出番の多いライバルであるシャアの機体を赤といいつつピンクで塗ることで大量消費を図ったのです。

どう見てもピンクのシャア専用ズゴック

機動戦士ガンダム 第29話 ジャブローに散るより ©創通・サンライズ。

やっぱりピンクだよね。

シャアが最終戦で乗り込むジオングこそ赤系統のカラーリングではありませんが、シャア専用ザクのみならず、シャア専用ズゴックにもピンクが使われました。

シャア専用の機体でも腰部分など一部はワインレッドっぽい赤ですけど、全体的にみれば圧倒的にピンクの割合が高いです。一年戦争時代、本当に赤い機体に乗ってるのって「 深紅の稲妻 」ことジョニー・ライデンの方なんですよね。

機動戦士ガンダム 第2話 ガンダム破壊命令より ©創通・サンライズ。

宇宙服もピンク。ここまでくるともはや桃色彗星。

実は宇宙服もピンクだったりします。もはや赤い彗星じゃなくて桃色彗星と呼ばれてもいいレベル。

いまでこそお台場に等身大のガンダムが立つほど人気になったガンダムシリーズも制作当初は低予算アニメ。

ガンダム作中ピンクが使われたのはシャアの乗機だけでなく、ガンダムのビームライフルやビームサーベルのビームの色、ミライさん、セイラさんらの制服もピンク。爆発の色にもピンクが使われました。

桃色彗星シャアの妹セイラ・マス

機動戦士ガンダム 第7話 コアファイター脱出せよより ©創通・サンライズ。

妹のセイラさんの制服もお揃いのピンク。

大量に余っている塗料を使えば在庫も減らせて製作費も抑えられてで一石二鳥ってわけです。

物語の後半、ホワイトベースが再度宇宙に上がってからはミライさんもセイラさんも白い宇宙服を着ており、この頃にはもう大量に余っていたピンクの塗料もある程度使いきっていた説も。

第37話テキサスの攻防よりシャア専用ゲルググ

機動戦士ガンダム 第37話 テキサスの攻防より ©創通・サンライズ。

大佐、今日からおピンクは卒業してください。

確かに、ファーストガンダム最後の赤いモビルスーツ シャア専用ゲルググはピンクとは言えないくらいには赤い。

ピンク塗料が大量に余ってた説はウソかも?

機動戦士ガンダム 第7話 コアファイター脱出せよより ©創通・サンライズ。

ガンダムは爆発やビーム、砲撃などもピンク。

ガンダムのみならず多くのロボアニメに造詣の深いライターさん 氷川竜介氏によれば、シャア専用ザクやミライ / セイラらの制服のピンクはガンダムのために特別に調合した特色ピンクとのこと。

言われてみれば、爆発やビームのピンクとシャア専用モビルスーツのピンクとでは色合いが結構違いますよね。

たとえばガンダムの胸はオリジナルのセルの色味では、よく商品化されている藍色ではなく、抜けるようなスカイブルーなのである。ブライト・ノアの髪の毛も黒ではなく濃緑色。シャア専用ザクやミライ、セイラの制服のピンクはこの作品のために調合された特色で……なんて、くどくど言わなくても画面から充分にそれが伝わってくる。

月刊アニメージュ 氷川竜介の重箱の隅 第6回 セル画の色味が再現された劇場版ガンダムDVD-BOXより。

これだけ読むと、「 ガンダムで使われているピンクは特別に調合されているもの 」だから「 東映に大量にあったピンクの塗料(絵具)を消費するためシャアザクはピンク 」説はウソ(?)のようにも思えます。

確かに思い返してみればガンダムの胸部分も紺じゃなくてスカイブルー。全体的に明るめのカラーリングで制作する過程で、シャア専用ザクやズゴックの色も設定上は赤ながら全体の絵柄を考えて塗るときにはピンクが使われたのかも。

主な背景は空の青か宇宙の黒ですから、暗いワインレッドだと絵柄的に映えないですし。爆発も同じ理由でピンクにされているようにも思えます。

ただ、だからといって「 ピンクの塗料が大量に余っていた 」説の否定にはならないんですよね。

「 大量余っていた 」ピンクとほかの色を調合して特色を使ったことも考えられますし、爆発のコントラストにしたってピンク以外にもオレンジでも黄色でもよかったわけで。

まとめ:赤い彗星のシャアの機体の色がピンクなのはなぜ?

ドヤ顔のシャア・アズナブル

機動戦士ガンダム 第5話 大気圏突入より ©創通・サンライズ。

認めたくはないものだな、若さ故のおピンク好きというものを。

  • アニメガンダム制作当時、東映にピンクのセル画用塗料が大量に余っていたため、シャア専用ザクなど出番の多いシャアの乗機に使用された。
  • シャア専用のモビルスーツだけでなく、爆発やガンダムのビーム、女性キャラの制服にもピンクを使用している。
  • 氷川竜介氏によれば、実際にシャアのモビルスーツや女性キャラの制服に使われたピンクは特別調合された特色塗料とのこと。

ともあれファーストガンダムで爆発やビームの色としてピンクが使われたことで、ガンダムSEEDなど以降のシリーズでも爆発やビームでピンクがよく使われるように。

基本的に赤い機体はちゃんと赤が使われますが、ピンク爆発はある意味ガンダムの伝統になりました。

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