アベンジャーズ・MCUシリーズ最強はワンダじゃない – じゃあ誰?

今回はMCU マーベル・シネマティック・ユニバースで最強は誰かを考察しています。

結論からいえばスピンオフドラマ ロキで登場した「在り続ける者」こそ最強と言えます。

とはいえあくまでも私個人の独断と偏見に満ち満ちた戯言。

にわかが語るに落ちそうな話題でもありますけど、むしろヴォーミアの崖から飛び降りるつもりで投下してみる。

本記事はアベンジャーズ映画シリーズほか各種スピンオフ作品を含め、作中で描かれた内容からの考察です。可能な限り不要なネタバレはないよう配慮したつもりです。

が、記事の特性上、2022年5月時点でアベンジャーズ・MCUシリーズ映画最新作、ドクター・ストレンジMoMを含め、スピンオフドラマやアニメなどのをネタバレを含みます。

人類最強はダークホールド持ちワンダか?

スカーレットウィッチとして覚醒したワンダ ワンダヴィジョン第9話「シリーズ最終回」より
ダークホールドで闇落ちワンダ

ワンダヴィジョン第9話「シリーズ最終回」より © MARVEL

スピンオフドラマ ワンダヴィジョンで禁断の書、ダークホールドを手に入れたワンダ。

ヴィランからアベンジャーズの一員になるも、エゴから再度ヴィランと化したワンダ=スカーレットウィッチもMCU最強の一角です。

ダークホールドを手にする前のアベンジャーズ エンドゲーム時点ですでに、サノスを圧倒。

インフィニティストーンがなしとはいえサノスを追い込んだのは、キャプテン・マーベルとワンダぐらい。タイマンで圧倒した辺り、普通にソーより強い。

それもそうですよね、ワンダとキャプテン・マーベルは人間でありながらインフィニティストーンの力をその身に宿すんだから。

そのワンダとキャプテン・マーベルが直接対決したことはありません。が、ドクター・ストレンジMoMでは別次元の別人物とはいえ、おそらく同じ能力を持った同名のキャプテン・マーベルがスカーレットウィッチに敗北。

しかもタイマンではなく、その次元のアベンジャーズといえるイルミナティの主要メンバー複数で取り囲んだ状況で、です。なーにが「魔女ごときのドリーム・ウォークなんぞ(笑)」だよ。

実はMCUではじめてダークホールドが登場したのはワンダヴィジョンが初めてではありません。

初登場はスピンオフドラマ エージェント・オブ・シールド。

高性能AIエイダがその処理能力をもってダークホールドを理解。人間として受肉し、空間転移など複数のインヒューマンズ能力まで手に入れるなど、超危険な存在となりました。

ワンダの魔術とはまた違ったベクトルではありますが、スカーレットウィッチに勝るとも劣らない実力を兼ね備えていたと思われます。

ダークホールドには天敵が

しかし残念ながら、ダークホールドには天敵が存在しています。

MARVELの最強議論では大抵名前が出てくるゴーストライダーです。

見れば即死、掴めば炭、殴る姿は鬼神のよう。

出自が悪魔で、相手の目をのぞくだけで大概は即死する魔眼を持ち、触れたものを瞬時に消し済みにする炎をその身にまとうチート能力。

それでいて素手で殴り合ってもハルクより強いとされるとんでもダークヒーローです。

MCUでは先述のエージェント・オブ・シールドで登場し、執拗にダークホールドの持ち主を屠って回っていました。

ダークホールドを利用してインヒューマンの能力まで手に入れ人類の手に負えなくなったエイダをなんとかできたのも、ゴーストライダーがいたおかげ。

もしゴーストライダーに追われていたらワンダとて危うかったことでしょう。

実はゴーストライダーはニコラス・ケイジが主演した映画も2作品あります。

が、これが正直つまんない。ニコラス・ケイジがどうこうってよりも、そもそもゴーストライダーが強すぎて緊張感がないんですよね。誰も勝てないもんあんなん。

ちなみにニコラス・ケイジが主演した映画ゴーストライダーシリーズはMCUには含まれていません。残念。

ダークホールドよりもインフィニティストーン

インフィニティストーンをすべて手に入れたサノス 映画アベンジャーズインフィニティーウォーより
6つのインフィニティストーンをすべて手に入れたサノス

映画アベンジャーズ インフィニティーウォーより © MARVEL

とはいえダークホールドを持ったワンダが人類最強であろうことは間違いないですが、それでもMCU最強には遠く及びません。

そもそもダークホールドよりインフィニティストーンの方が圧倒的に強力。

すっぴん対決ではサノスを引きちぎるところまで追い込んだワンダですけど、たとえダークホールドを持ったスカーレットウィッチとしてもインフィニティストーンをすべて揃えたサノスには勝てなかったでしょうね。

指パッチン程度で宇宙規模の虐殺ができるなんてスケールが違いすぎるし、ミクロな戦いでもそもそもタイムストーンがあまりに強力。

スカーレットウィッチもヘクサで現実改変したりマインドコントロールするなどインフィニティストーンに近しい実力はあるっちゃあるけど、6つ全部には到底叶いそうにありません。

忘れてはいけない究極完全体ウルトロン

インフィニティストーンをすべて手に入れたウルトロン ホワット・イフ…?第8話「もしも…ウルトロンが勝ったら?」より
アベンジャーズを打倒し、サノスを返り討ちにして理想を叶えたウルトロン

ホワット・イフ…? 第8話「もしも…ウルトロンが勝ったら?」より © MARVEL

実はインフィニティストーンをすべて揃えたことがあるのはサノスだけではありません。サノスや一時的に使用したハルク、アイアンマン社長は別に、もう一人います。

厄介ごとバラまき社長ことトニーに造られた存在、ウルトロンです。

マルチバースの可能性(?)を描くMCUオリジナルアニメーション What if…? 第8話でアベンジャーズはウルトロンの阻止に失敗。

ヴィジョンの身体、つまりヴィヴラニウムの肉体とマインドストーンを手に入れたウルトロンはアベンジャーズ&人類をサクッと滅ぼし、ついでにマインドストーンを手に入れるため襲来したサノスを瞬殺、持っていたインフィニティストーンをすべて入手。

こうしてウルトロンは全宇宙を支配する完全無欠の存在となりました。

マインドストーンしかないウルトロンが残る5つのインフィニティストーンを持つサノスを返り討ちにしたのですから、実際インフィニティストーンをすべて揃えた存在としてはウルトロンが最強、といえるでしょう。

さらにいえば、ウルトロンにはその後マルチバース規模の存在で、コズミックビーイングの一角であるウォッチャーをも圧倒した実績もあります。

コミックでもそうでしたが、いかにコズミックビーイングといえど6つすべて揃ったインフィニティストーンには勝てないですよね。

なんだかんだ最強は在り続ける者っぽい

スピンオフドラマロキに登場した「在り続ける者」 ロキ第6話「とわに時をいつでも」より
結局この人が一番強いのでは?

ロキ第6話「とわに時をいつでも」より © MARVEL

じゃあインフィニティストーンを持ったウルトロンが最強か、といえばまた違う。

スピンオフドラマ ロキで搭乗した「在り続ける者」こそMCU最強と言って差し支えないでしょう。

その「在り続ける者」が組織TVAでは、インフィニティーストーンなんぞその辺で拾えるちょっとキレイめの石みたいなノリなんですよ。

事務員が「ああ、それなら俺たくさん持ってるけど??」とデスクの引き出しに何個ものインフィニティストーンを雑に入れていて、ロキがショックを受けるシーンは印象的でした。

次元も時間も空間も関係なく飛び回れる組織だから大量に手に入るのはわかるにしても、その扱いはどうなの……

その点、そのTVAとタイムキーパーの創造主にして数々の時間軸を消し去ってきた黒幕「在り続ける者」こそ、MCUで描かれたキャラクターのなかでは最強といえるでしょう。

「在り続ける者」を演じた俳優ジョナサン・メジャースは、征服者カーンの名で2023年公開予定のアントマン3作目「アントマン&ワスプ: クアントゥマニア」にキャスティングされています。

現状では両者が同一のキャラクターかはハッキリしませんが、在り続ける者は自身のことを「いろいろな名前で呼ばれた」としていますし、おそらく征服者カーンは在り続ける者の変異体という名目となるのでしょう。

そういう意味では、アントマン3作目に征服者カーンが襲来(?)するのはロキのせい。あいつホントろくでもねぇなかわいいぞ!

しかし時空への知見など科学力では人類でもピカイチのアントマンの面々だけど、TVAクラスの危機に対応できるのだろうか……

what if…? でアントマンスーツがとんでもない戦闘能力を見せたとはいえ、あれはかなりシリアス展開なうえ映画でやっていいのかって描写だったし。いまからすでに心配。

コズミックビーイングの可能性

とはいえ、今後在り続ける者よりもさらに強力な存在がさらに登場する可能性は否めません。

たとえば宇宙規模の存在であるコズミックビーイングもまだまだその力をすべて見せてはいません。

現状MCUで登場したことがあるコズミックビーイングは、エターナルズのセレスティアルズ、ドクターストレンジ1作目のドルマムゥ、ソーの父オーディン辺りでしょうか。

(MARVELアメコミやMCUの特性上、コズミックビーイングかどうかはあいまいなキャラクターもいますけれど)

ほかにも、これから再登場しそうなドルマムゥ、MCUではまだ未登場のエターニティ、デス、ギャラクタスなど。

原作コミックでも作品によって誰がコズミックビーイングか定義がマチマチなのでなんとも言い難いところですが。ちなみにコミックではスカーレットウィッチ=ワンダもコズミックビーイングとして描かれていたりします。

とはいえ、原作のアメコミ版インフィニティ・ウォーでもコズミックビーイングたちはインフィニティ・ストーンをすべて手に入れたサノスに圧倒されていたので、今後MCUに登場したとしても最強の存在が入れ替わるかは怪しいところですが……

ちなみに、原作コミックスでのスカーレット・ウィッチはミュータントであるマグニートーの娘って設定。

で、あまりに強力なために宇宙規模の存在、コズミックビーイングとする作品もあるほどです。

にしても、ドクター・ストレンジMoMでは父マグニートーの宿敵だったプロフェッサーXと戦うあたり、どこか運命じみたものを感じますね。