驍宗がいても打倒阿選には兵力が問題になるというけれど【十二国記 白銀の墟 玄の月】

2019年11月7日

なんてことはない話なのでtwitterでつぶやくくらいでよかったんですけど、伏せったーを使うのはアプリ認証がちょっと怖いのでやっぱここで書くことに。

白銀の墟 玄の月 第一巻までのネタバレを含みますので、最低でも第一巻まで読了された方のみご覧になることをオススメします。第二巻まで読み終わってるとなお可。

戴は詰んでる?

白銀の墟 玄の月第四巻表紙 阿選

新潮社十二国記公式ページより ©小野不由美 / 新潮社

打倒阿選の難易度はそう高くない?

振り返ると、戴の現状は詰んでいて、驍宗が見つかっても阿選を倒すのは難しい、って話になっていました。

去思との会話で、項梁は鴻基を攻めるには相手の3倍の兵力、つまり阿選軍の5万5千に対し16万5千の兵力が必要と。郭璧と凌雲山とで守りが堅いため。

一応、項梁は驍宗や泰麒が名乗り出れば16万もの人員を集めることは不可能ではないとしながらも、それだけの兵力が整う前に、阿選が圧倒的な兵力をもって決起した驍宗や泰麒が叩き潰すであろうことが問題と。

立ち上がらねば兵は集まらず阿選に対抗できないが、立ち上がれば叩き潰される。これだけ聞けば詰んでますね。

しかしこれも、驍宗さえ見つかれば問題なし。っていうか驍宗さえいればむしろ簡単な話です。

今こそ陽子と尚隆の出番

単純なはなし、驍宗さえいれば他国の助けを呼べるのだから兵力の問題は片がつきます。

  • 驍宗保護
  • 墨陽山から雲海へ
  • 雲海を通って延か慶の王宮へ
  • 驍宗が陽子・尚隆に兵を借りて親征

要は陽子パターンです。

あとは戴・慶から借り受けた空行師で雲海から白圭宮を急襲して阿選の身柄を抑えるなりすればいいかと。

少数同士の戦いに持ち込めれば延麒と景麒の使令だけでもかなりの戦力ですし、十二国世界でも有数の剣客として鳴らす延王 尚隆と泰王 驍宗の強みが活きます。陽子&冗祐もガンバってついていけ。

にしても尚隆・陽子・驍宗の共闘なんてファンからすれば涎ものですね。

さすがにいきなり白圭宮を攻めるのが難しそうなら、各地の州城を抑えて州師を戦力にするなり。病んだ州侯さえ排除できれば州師は驍宗の下につくでしょう。鴻基にいる阿選軍はともかく、さすがに州師が驍宗と泰麒を前にして阿選につくことはないはず。

州城なら守りも堅いでしょうから、阿選軍が攻めてきても各地に散った英章軍や臥信軍が集結したり決起する時間を稼げます。

項梁は驍宗さえいれば他国の助けを借りることができることを知らないので難しそうに考えていますけど、李斎と泰麒には陽子がその辺りは含んであるでしょう。おそらく、驍宗を見つけたらそうする気ではないでしょうか。少なくとも李斎は。

とはいえ牙門館のフラグもあるし、そうした展開にはならないかも?

そういえば李斎、黄昏の岸 暁の天ではわざわざ妖魔がはびこる雲海の下を通って堯天についているんですよね。このときも墨陽山から上がって雲海を渡れば腕を失うようなこともなかったでしょうに。

王師将軍クラスで王宮に出入りする身分でも、雲海同士が他国ともつながっているなんてそう思い至るものではないようですね。雲海の上を通って蓬山に行ったときも驚いていましたし。そもそも他国との干渉を持たないのが通常だし、外交においても雲海の上を通って直で行くことはそうないみたいですし。延麒はちょっと異常。