不易流行の意味とは?【異世界かるてっと エンディング】

2019年8月29日

リゼロ、幼女戦記、このすば、オーバーロード。

このところ流行った転生、転移ものアニメが一堂に会した異世界かるてっと。わちゃわちゃととても楽しいアニメです。

オープニングもエンディングも楽しくて、珍しくついつい見ちゃう。

そのエンディングで気になるのが、教室の正面に飾られた額にある「 不易流行 」の四字熟語です。

不易流行ってどういう意味?

アニメ異世界かるてっと エンディングより ©異世界かるてっと/KADOKAWA。

異世界かるてっとの教室に飾られている不易流行の意味って?。

不易流行とは俳諧(俳句)界の神様とも言える松尾芭蕉が広めた理念。

不易とは根幹にある基本。流行はその名の通り、その時々で変化していくものです。

その意味については、松尾芭蕉の句を集めた書物 去来抄に書かれています。

不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず。

去来抄

要は、いい作品を作るには不易=永遠に変わらないような基本を身につけていなければいけない、だけど流行=新しい斬新なものも取り入れないといい作品はできない

といった概念を意味する言葉。

同じ四字熟語では温故知新が近いようでもありますが、古きを知って新しきを知ることを意味する温故知新に対し、不易流行は古きを知ったうえであえて流行を取り入れよう、とより能動的な意味。

不易は永遠に不変の基本、流行は新しいものと、一件相反するようにも見えます。

しかし不易は永遠の基本としながらも、基本とは実のところ新しくうまれたよき作品の影響、つまりは「 流行 」を取り入れて変化するもの。

不易は流行をどんどん取り入れていくものであり、流行が不易を変え、不易は新しい流行を生む。

そうして、相反するようにみえる不易と流行も、長い時間をかけて大局的に見ればある意味根ざすところは同じといえます。

まとめ:異世界かるてっとに出てくる不易流行の意味とは?

アニメ異世界かるてっと 第一話より ©異世界かるてっと/KADOKAWA。

リゼロも幼女戦記もこのすばもオーバーロードも、みんな不易流行。

  • 不易流行とは、俳諧の天才松尾芭蕉の理念。
  • 不易=基本を大事にしつつ、流行=その時代における新しい要素を取り入れよ、とする意味。
  • 不易はつねに流行を取り入れ続けるもののため、両者は相反せず根ざすところは同じ。

思えば確かに、リゼロも幼女戦記もこのすばもオーバーロードも、ある意味では王道な展開でありながらもほかにはない斬新な設定が盛り込まれた不易流行な作品

さらにいえば、そんな4作品を一堂に会した異世界かるてっともまた不易流行を体現した作品であるといえるでしょう。

最後になりましたが、不易流行の意味については※諸説あり、です。

爆裂!エクスプロージョンっ!!