入門! はじめての十二国記シリーズ 楽しみ方【ネタバレなし】

入門! はじめての十二国記シリーズ 楽しみ方【ネタバレなし】

18年ぶりの長編続編 白銀の墟 玄の月の発売で令和元年を盛り上げた東洋風ファンタジー小説 十二国記シリーズ

各巻で新潮社でも最高記録の初版50万部を用意しても売り切れが続出しすぐに重版。オリコンやAmazonなどの各種ランキングで白銀の墟 玄の月の四巻で1位から4位までを総なめに。

そんな十二国記シリーズにこれから入門する方向けに、十二国記シリーズの読み方・楽しみ方をネタバレなしで解説します。

全巻一覧と読む順番

十二国記シリーズ全巻

まず十二国記シリーズ全巻リスト&読む順番から。

  • Episode0:魔性の子(?)
  • Episode1:月の影 影の海 上下巻
  • Episode2:風の海 迷宮の岸
  • Episode3:東の海神 西の滄海
  • Episode4:風の万里 黎明の空 上下巻
  • Episode5:丕緒の鳥(短編集)
  • Episode6:図南の翼
  • Episode7:華胥の幽夢(短編集)
  • Episode8:黄昏の岸 暁の天
  • Episode0:魔性の子(?)
  • Episode9:白銀の墟 玄の月 全四巻

まず、上記が新潮文庫の完全版 十二国記 全巻一覧&正しい読む順番です。の場合、帯にEpisode〇とついているので基本はその順番でオッケー。

のあ、Episode1 月の影 影の海とEpisode4 風の万里 黎明の空は上下巻、Episode9 白銀の墟 玄の月は全四巻に分かれています。エピソード数自体は10巻ですが、冊数でいえば全15冊です。ご購入の際は下巻の買い忘れなどにご注意。

(あと、Amazonで販売中の十二国記セット的な商品は白銀の墟 玄の月が含まれてなかったりするので注意)

ちなみに十二国記は新潮文庫 完全版、講談社X文庫ホワイトハート版、講談社文庫版の三種類が存在します。現在新品で刊行されているのは新潮文庫 完全版のみなので、特にこだわりない場合は新潮文庫 完全版を入手してください。

講談社X文庫ホワイトハート版、講談社文庫版でも小説としての内容に特に大きな違いはありません。基本的には表紙と挿絵が違うだけで若干の言い回しが変わってるぐらい。なお講談社文庫版だけは挿絵なし。

なのでほかが手に入れやすいようであれば新潮文庫 完全版でも可。講談社X文庫ホワイトハート版では風の海 迷宮の岸、黄昏の岸 暁の天も上下巻に分かれている点に注意。図書館なんかだと講談社X文庫ホワイトハート版が多い印象です。

いずれにしてもEpisode5 丕緒の鳥Episode9 白銀の墟 玄の月は新潮文庫 完全版でしか刊行されていないので、そちらで読むことになります。

魔性の子がポイント

十二国記最初の魔性の子と月の影影の海

卵が先か鶏が先か、魔性の子が先か月の影 影の海が先か。

十二国記を読む順番で問題になるのが、Episode0 魔性の子をどのタイミングで読むか。

最初から全巻ガッツリ読むつもりでいくならEpisode0 魔性の子から、お試しで十二国記に触れてみたいならEpisode1 月の影 影の海から読み始めるといいでしょう。

魔性の子自体はどある人物のある時期の状況を描いた作品。シリーズ構成上かなり重要な立ち位置でありながらもファンタジー感は少なめです。

なのでまず十二国記感を楽しみたいなら月の影 影の海から読み始めるのがオススメです。月の影 影の海から読んだ場合は、Episode8 黄昏の岸 暁の天のあとに魔性の子を読めばオッケーです。

多くの十二国記ファンがオススメするのは、Episode0 魔性の子を先に読んでからEpisode1 月の影 影の海と読み進める順番。

魔性の子を先に読んでおくと、ほかの巻で「 こういうことだったのか! 」とだんだんを全貌が見えてくる楽しみが得られます。さきに月の影 影の海を読む順番ではその楽しみが味わえないので魔性の子から読もう!って方が多いんですよね。作品として発表された順番から考えてもこの順番が正しいといえます。

実は魔性の子を先に読むことでのちのとある展開が読めてしまう一面もあり、その点では先にEpisode1 月の影 影の海から読み始めることで得られる楽しみもある。

どちらから読み始めても十二国記も面白さも逃げませんし、お好きな方で大丈夫。なんなら表紙の好き嫌いでもいいし、とりあえず魔性の子から読んでみて、少しでも合わないと感じたら一旦おいて月の影 影の海を読み始めるのもありです。

Episode1 月の影 影の海を読み終わるまで情報は最小限に!

第一巻に当たるEpisode1 月の影 影の海を読むまではなるべく情報を仕入れないことをオススメします。

月の影 影の海の小説としての構造上、世界観など直接的なネタバレがない内容でもなるべく知らないほうが楽しめます

なぜかって根拠はあえて書きません。そのなぜかすら知らない方が面白いからです。読んでいただければその理由もお分かりいただけるかと。

どんな本でも初読は一度だけ。特に十二国記は繰り返し読みたくなる作品な分、初読がとてもとても心を打ちます。私自身、記憶を選択して消せる装置が欲しいくらいです。もう一度、なにも知らない自分に戻って十二国記を読みたい。

私自身、知人に十二国記をすすめられたときにただ読めと内容は知らされずに読み始めまして。率直なところ「 内容なんにも知らせずにこんな長そうなラノベすすめてくるってどういうこと? 」と思っていました。

しかし実際に月の影 影の海を読み終えてわかった。これは先に事前情報を仕入れないで読んだ方が絶対に面白い奴だ、と。恐らく、十二国記をすすめた知人もいまの私と同じ気持ちだったのだと思います。

そういう意味では、十二国記を紹介してくれたことのみならず特に説明もせず(できず?)に渡してくれたこと、いまではとても感謝しています。初読って一回だけですからね。

最新刊の白銀の墟 玄の月は少し間を空けながら

これから読みはじめる十二国記の通な読み方・楽しみ方のひとつとして、Episode8 黄昏の岸 暁の天のあとは一気読みせず少し間を置くのもオススメです。

まずEpisode9 白銀の墟 玄の月を読む前に少し間を空ける。続いて、白銀の墟 玄の月の第一巻・第二巻を読んだあとの第三巻・第四巻を読む前に少し間を空ける。

その間に状況を整理し、自分なりの仮説を立てたりあれこれ考えながら続きを読む。いわゆる考察です。

実は前編であるEpisode8 黄昏の岸 暁の天が作品として発表されたあと、長編続編にあたる白銀の墟 玄の月が発売されれるまで実に18年間かかりました。

当時おぎゃあと生まれた子供がいまでは選挙にいけて結婚もできる歳です。年号も変わって平成から令和に。

少し時間をおくことで、リアルタイムで読んでたファンの気持ちを疑似的に体験してみてください。黄昏の岸 暁の天まで読破できる方にとってはまず地獄です。

そして、18年ぶりの続刊となった白銀の墟 玄の月は全四巻構成で、第一巻・第二巻が2019年10月12日発売、第三巻・第四巻が2019年11月9日発売。

ここでまた約一か月間が空いています。とはいえ18年待った人々からすれば1か月なんかぬるま湯。

むしろご褒美。十二国記に祭の季節がやってきた、って感じでした。あちこちで大盛り上がりで好き放題に考察してみたり空想してみたり妄想してみたり展開を予測してみたり。

小野不由美先生と新潮社さんのおかげで、とても楽しく過ごせた一か月でした。

登場人物など情報をある程度メモした方がいいかも

東洋風ファンタジーの十二国記は漢字の使い方がかなり独特です。ある程度説明も入りますしフリガナもあるので単語の方は問題ありません。

ただ、Episode8 黄昏の岸 暁の天とEpisode9 白銀の墟 玄の月で登場人物が爆増。

特に白銀の墟 玄の月は巻数が進むにつれてどんどん増えていきます。群像劇かよってぐらい増えていきます。

私自身それなりに本を読んできましたが、登場人物をメモしながらでないとダメだ、と思ったのは白銀の墟 玄の月と、作者を同じくする屍鬼の2作品ぐらい。

白銀の墟 玄の月に関しては読んでる最中に分からなくなったとき用に登場人物をまとめています。一応リンクを張っておきますので、実際にお読みになってわけわからなくなったときは思い出してください。

まとめ:はじめての十二国記の楽しみ方・読み方

  • 読む順番はEpisode0 魔性の子からでもEpisode1 月の影 影の海からでも好きな方から!
  • Episode1 月の影 影の海を読み終えるまではなるべく事前情報がない方がオススメ。
  • 黄昏の岸 暁の天のあと白銀の墟 玄の月 第一巻を読み始める前、また白銀の墟 玄の月 第二巻のあと第三巻を読む前に一拍置くのもオススメ。

十二国記入門向け楽しみ方・読み方といいつつ実際に大したこと書いてなくてすみません。先述の通り、月の影 影の海を読み終えるまでなるべく世界観や情報がない方がいいんです。本当はどういう魅力があるとか語りたいところではありますが。

ちなみに、黄昏の岸 暁の天 ~ 白銀の墟 玄の月を少し空けろっていうのは「 私たちが地獄を味わったからお前らも味わえ 」って八つ当たりもふくんだ遊び心です。18年も待った人たちのこと、ときどきでいいから思い出してください。

ただ、白銀の墟 玄の月 第一巻・第二巻 と 第三巻・第四巻との間は本当に少し空けていろいろ伏線について考えるのがオススメ。もともとそういう前提で書かれていますので。

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