アナタは知らない、閃光のハサウェイ小ネタ
いやぁ、よかったですねえ、劇場版 閃光のハサウェイ。原作以上にハサウェイがウザいことを除けば、クオリティもギギの可愛さもとてもよいガンダム映画です。
今回はそんな劇場版 閃光のハサウェイの小ネタをご紹介。
結構有名なネタも混ざってますけど、きっとひとつぐらいはあなたの知らない小ネタがあるはず!
ケネスは元パイロットでバツいちの金髪フェチ
ハウンゼンでギギを口説きにかかるも失敗したケネス大佐。15歳の少女をガチ口説きするおっさんの姿に、どっかのロリコン総帥が思い浮かびます。
(劇場版だと19歳だけど)
しかしケネス大佐はただの金髪フェチ。ロリコンではありません。同じ大佐でも趣味は違います。
ギギにそっぽを向かれたケネスが次に口説きだしたのがブロンド美人のキャビンアテンダントだったのも、ケネスが金髪フェチだから。
ちなみにこの色気ムンムンなブロンド美人CAさん、メイス・フラゥワーってお名前。「フラワー」って呼ぶと訂正されるので注意。
そういえば劇中では特に呼ばれなかったような。原作だと普通に名前が出てくるし、劇場版 閃光のハサウェイの公式ホームページのキャラクター紹介ページには名前まで載ってるのに。
しかもケネスは一度結婚&離婚した経験もあるバツいちさん。その元奥さんもブロンド、金髪だったようで。いやどんだけ金髪好きなのよ。
ただ、実はケネスは元パイロット。彼にとってモビルスーツは「彼を裏切らなかった唯一のもの」だったらしく、もしメイスとそういう関係になっても深入りすることはなかったのでしょう。いったい元奥さんと何があったやら。
劇場版 閃光のハサウェイ劇中ではケネスの考え方や結婚歴についてあまり触れられていませんが、ギギのセリフでそうしたケネスの内面を窺い知ることはできます。
他人には感心がないかぁ。そんなだから左手の指輪を外すことになったのかな。
なお、原作ではケネスがメイス・フラゥワーを口説き落とし、ハウンゼンの目的地だったホンコンでデートをする約束まで取り付けています。
ディナーのあと、ケネスが泊まるホテルかホンコンにあるメイス・フラゥワーの家に……って流れでしょうか。やーねぇ、大人って。
残念ながら偽マフティーの乱入によってハウンゼンはホンコンには着陸できなかったうえに、ケネス、ギギ、ハサウェイの三角関係が激しく揺れ動き、それどころではなくなったのですが……
コックピットの偽マフティーはクェスモチーフ?
続いてスタッフのハサウェイへの愛ある悪意が感じられた小ネタ。
なんと偽マフティーの中にクェスがいる!
冒頭、ギギ(とクェス)にかけられた発破をキッカケに、ハロウィンマスクの偽マフティーたちを次々撃ち倒していくハサウェイ。
しかしハウンゼンのコックピットまでたどり着くも、操縦席にいた最後の偽マフティーに拳銃を取り出され大ピンチ!
で、問題がこの操縦席からひょっこり顔を出した偽マフティーのマスクです。
操縦席に座っていた偽マフティーのマスクは、頭の両側に緑の房飾りがついたピエロ。
これ、色合いがどうにもクェスなんですよね。
ピエロの緑色の飾りふたつが、クェスのツインテールとまんまダブる。
ギギの「そんな偽物、やっちゃえ!」にクェスの声がダブって聴こえたりこんなピエロのお面でちょっと動揺したり、引きずってますねえ、ハサウェイくん。
ハロウィンの衣装でクェスコスプレ出てきたら卒倒しそう。
このクェス風の偽マフティー、原作になかった劇場版オリジナルの演出。演出?
ハサウェイのトラウマをえぐるスタッフの悪意を感じますねえ。そうだそうだ、ハサウェイはそれぐらいの扱いがちょうどいいんだ。
アムロの戦術をまんまコピーしたハサウェイ
劇場版 閃光の終盤の見せ場、Ξガンダムとペーネロペーの激闘。
視界が悪いなか、ハサウェイが射撃で飛ばしたビームライフルを撃ったレーン・エイムは、その爆発でΞガンダムを撃墜したと油断。
そこへハサウェイが操るΞガンダムのファンネルミサイルが強襲、被弾したペーネロペーは海に沈み、レーンは敗北を喫します。
このハサウェイが使ったビームライフルを飛ばすフェイントが、かつてアムロが使った戦術そのまんまなんです。
それは閃光のハサウェイ原作小説の前編であり、逆襲のシャアの原作小説ベルトーチカ・チルドレンで描かれています。
フェイントに弱いギュネイとレーン
フィフス・ルナでグラーブ操るサイコ・ドーガに対し、アムロはリ・ガズィの手から離した状態でビームライフルをリモートで発射。
アムロはグラーブがビームライフルからの射撃に気を取られたスキをついてリ・ガズィを肉薄させ、ビームサーベルでサイコ・ドーガの脚と背部に損傷を与えることに成功しています。
劇場版 逆襲のシャアではこのシーンはカットされましたが、劇場版でもアムロは似た戦術を使っています。
(ギュネイがνガンダムが放出したニュー・ハイパー・バズーカとシールドに気をとられたスキに射撃をたたき込んで撃墜)
グラーブとサイコ・ドーガって名前にピンとこなくても、グラーブ=ギュネイでサイコ・ドーガ=ヤクト・ドーガだと思ってOK。
原作小説ベルトーチカ・チルドレンと劇場版 逆襲のシャアで名前が違うだけでほぼ一緒です。
ちなみにベルトーチカ・チルドレンは正確には逆襲のシャアの原作ではなく、ボツになった初期脚本をもとにした小説。そのため、一部設定や名前が違ったりしますが、大筋は同じです。
強化人間なんぞ所詮そんなもん?
話は戻って閃光のハサウェイ。自身のミスを認められないレーンは「そんなはずはない、ヤツも墜ちているはずだ!」「トドメを刺したはずだ……」とひとりごちます。しかし、残念。君が撃ち落としたのはビームライフルです。
レーンの青くさくて若い一面、悪くいえば自己評価高くて不安定なところもちょっとギュネイっぽい。部下・同僚パイロットにも嫌われてるっぽいし。
テストパイロットとしては図抜けて優秀な男は、使えんな!
実はこのシーン、レーンが生き延びられたのはケネスのおかげ。ハサウェイがペーネロペーにトドメを刺さずに離脱したのはΞガンダムのコックピットにいたガウマンのためです。
いかにベテランパイロットのガウマンでも、音速超えで自由飛行するΞガンダムのコックピットでパイロットスーツも着ずに簡易シートに座っていたんじゃ、激しいGで身体がもちません。
レーンは結局のところ、ケネスの人質作戦に助けられたのです。さすが連邦軍きっての有能指揮官と名高いケネス大佐。あと、海に墜ちても沈まないようフロートつけてくれたアナハイムにも感謝しろよ。
元はガンダムじゃなかったペーネロペー
劇場版 閃光のハサウェイではガンダム扱いなペーネロペー。
ペーネロペーとはミノフスキークラフトのためのフライトユニット、FF(フィックスド・フライト)装備状態のことであり、素体はオデュッセウスガンダムです。
ある意味、試作三号機デンドロビウムに近い感じ。オデュッセウスガンダムがステイメンで、フライトユニットFFがオーキス。
のっぺりとした近い独特なフェイスを持つΞガンダムに対して、オデュッセウスガンダムはνガンダムなどに近い、口元にスリットの入った王道のガンダムフェイス。
ただ、閃光のハサウェイの原作小説が発表された当初ガンダム扱いではありませんでした。ガンダム系の設計思想が一部みられるモビルスーツとの設定ではありましたが。
フライトユニットであるFFも脱着式ではなく、完全一体型。
のちにGジェネレーションに登場する際にもろもろの設定変更が入り、オデュッセウスガンダムが巨大なフライトユニットを着込んだのがペーネロペー、ということに。
ちなみに、書籍などによってはペネロペーとかペーネローペーといった表記がされることもありましたが、原作小説準拠でペーネロペーと呼ぶのが一般的です。
英雄扱いのハサウェイ、実は……
劇場版 閃光のハサウェイ劇中、なにかと有名人で英雄的な扱いを受けているハサウェイに違和感を覚えた方も多いのでは?
ハサウェイは前作にあたる劇場版 逆襲のシャアで無抵抗の味方、チェーンを殺したクソ野郎。英雄なんて称号が釣り合う男ではありません。
コレ、実は原作小説版 閃光のハサウェイが厳密には劇場版 逆襲のシャアと話がつながらないために起きた齟齬です。
この辺りの事情は別記事でも取り上げていますので、気になる方は下記リンクよりどうぞ。
再登場するかと思われたギュネイ
逆襲のシャアでギュネイを演じた声優さん、山ちゃんこと山寺宏一が出演するとの前情報が!
アムロの声優さん、古川登志夫さんが出るっぽい情報も前から出ていたので、もしかしてギュネイ vs アムロの回想シーンが?
と思ったら、山ちゃんが演じたのは全然関係ないキャラクター。結局ギュネイの出番はなし。ざまぁみろ強化人間!
山ちゃんが演じたのは刑事警察機構長官ハンドリー・ヨクサン氏。庶民を虐めて宇宙に強制送還するマンハンターの親玉。つまりハサウェイにとっては敵です。いやそもそもハウンゼンに乗り合わせてほぼ全ての人が敵か。
にしても、山ちゃんをこんなちょい役に配するとは、なんて贅沢な使い方を……
ゲスト出演のギャプラン
予告が初出しだったのですが、劇場版 閃光のハサウェイで登場したギャプランには多くのガンダムファンが驚きました。
劇中冒頭、偽マフティーがハウンゼンに乗り込むために使ったブースター付きのギャプランです。
実はこのギャプラン、原作では登場していません。原作では偽マフティーたちは濃い緑色に塗られた古いベースジャバーでハウンゼンに乗り込んでいます。
たしかにテロリストには魅力的な機動力だろうけど、ギャプランってそんなに多くは建造されていないはず。
運用するだけの軍資金含めて一体どっから出てきたんだ。
実は偽マフティーは、作中マフティーに暗号ではなく平文で救援要請を出してきていたオエンベリーの一味。当時、ケネスの前任指揮官によって攻撃を受けているところでした。
オエンベリーは人数こそ多いけど、マフティーとは違って大した兵器は持っていない組織です。型落ちとはいえギャプランも貴重な戦力でしょう。
もしかしたら次回作のサン・オブ・ブライトで、戦闘に駆り出されグフタス・カールにボッコボコにされるギャプランが見られるかも?
初出しのマンハンター仕様のジェガン
劇場版 閃光のハサウェイ作中、脚だけ黒く塗られ股間に機関銃を取り付けた下品なジェガンが登場します。実はこれも原作小説にはない劇場版オリジナル。
暴徒制圧(?)を目的としたマンハンター仕様のジェガンです。どう考えてもモビルスーツはオーバースペックだし、使うにしたってジェガンじゃなくてもっと型落ちの機体でいい気がしますが……
マンハンター自体、金持ちによる人狩り趣味って設定もありますから、それこそマンハンター仕様のジェガンは悪趣味の顕現、ってところでしょうか。
にしてもジェガンこんなにダサいジェガンははじめて。ひたすらやられ役のF91のジェガンですら普通にカッコいいのに。UCのスタークジェガンとかホントにかっこいい。
とはいえ、こうした「無理矢理改造されたジェガン」っていうのもリアリティあってなかなか面白い。どうせなら全身黒がよかった気もしますけど、それだとジェスタっぽくなっちゃうしさすがにカッコよすぎ?
あのマンハンター仕様のジェガン、劇場版 閃光のハサウェイ第二作、サン・オブ・ブライトで描かれるであろうたオエンベリーの連中(偽マフティーの元締め)のところに行っていれば、大活躍したかもしれません。
大勢の生身の人間殺戮するにはちょうどいい感じですよね、あの機関銃。
あんなむき出しの状態で撃ち合うのはさすがに怖いか?
ディスカッション
コメント一覧
ピエロがクェスオマージュ云々とかこじつけも大概にしろと言いたくなる
出来の悪い記事だな、粛正されちまうぞ
わざわざ原作から偽マフティーのマスクまで変えたピエロを別人に撃たせてまでクェスの状況を再現してるのに、こじつけとしか感じられないとは。
これでは、人に品性を求めるなど絶望的だ。
確かギギの年齢16じゃなく20いくかいかないぐらいでしたよ。
ありがとうございます!
知らなかったんですが、劇場版だと19歳に設定が変わってたみたいですね。
といいつつ、原作でも16歳じゃなくて15歳だったみたいですが…
どこで16歳だと思ったかは自分でも謎。
(しれっと直しておきました)
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